宇宙と食料供給
2024-05-02 23:47:10

宇宙と地球の食料供給を革新する新たな挑戦:スペースシードホールディングスの取り組み

様々な技術を融合した新しい宇宙の挑戦



スペースシードホールディングス株式会社(東京都港区、代表:鈴木健吾)は、2024年4月から一般社団法人SPACE FOODSPHEREが実施するプログラムに参加します。この「SPACE FOODSPHERE」プログラムは「完全資源循環型かつ超高効率な食料供給システム」の研究開発を行うことを目的にしており、宇宙と地上の両方での持続可能な生活を支える技術の確立を目指しています。

このプログラムには、食料生産や資源再生、自動化、遠隔管理、生態系の構築、食品加工まで多岐にわたる専門家が集まり、産学官の連携による具体的な研究開発を進めています。

宇宙と発酵技術の融合



スペースシードホールディングスは、宇宙発酵、宇宙医学、宇宙養殖という三つの領域での研究開発を推進する予定です。まず、宇宙×発酵の領域では、発酵が栄養価を高める手法として古くから地球で活用されている技術を、宇宙空間の特性を考慮して最適化することが狙いです。微重力や放射線などの制約を踏まえた上での発酵プロセスの設計が、宇宙での物質循環や宇宙食の質を向上させる鍵となるでしょう。

具体的には、特殊な環境下での発酵菌の成育や、発酵効率を評価するための基礎実験を行う予定です。圧力や温度、放射線レベルなどの条件を変化させ、発酵パターンの変化を観察することが考えられます。また、閉鎖環境での発酵生物の管理技術を開発し、発酵過程で発生する二酸化炭素を植物の成長に役立てるシステムなどの研究も行う予定です。

医学の視点からの宇宙研究



次に宇宙×医学の分野では、細胞間コミュニケーションに重要な役割を果たすエクソソームに焦点を当てています。宇宙の過酷な環境がこのエクソソームにどのような影響を与えるのかを研究し、宇宙で加速される老化プロセスの解明が期待されています。

異なる環境下で培養した細胞や臨床試験から得られるデータをもとに、エクソソームの挙動や機能を詳細に分析することで、それが生体に及ぼす影響を考察します。さらに、得られた知見は地球上の医療技術の進化にも寄与する可能性があります。

宇宙での食料生産—養殖技術の発展



最後に宇宙×養殖の分野では、宇宙空間における水生生物の研究が進められています。宇宙空間での養殖には高い効率が求められ、育種や飼育インフラの開発が重要です。

例えば、ストレス耐性のある生物を育成するための育種や、低重力環境下での飼育装置の開発などが考えられています。これにより、宇宙における持続的な食糧を確保するだけでなく、地上の厳しい環境でも応用可能な技術が求められるでしょう。

スペースシードホールディングスの未来



スペースシードホールディングスは「SFをノンフィクションにする」というミッションを掲げて、新技術の探索やスタートアップへの投資を行っています。特に、宇宙での居住を可能にするための技術を開発することを重視し、今後もさらなる研究や社会への貢献を続けていくことが期待されます。これらの挑戦によって、未来の宇宙開発がより現実味を増していくことでしょう。

会社情報

会社名
スペースシードホールディングス株式会社
住所
東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
電話番号
080-5063-8705

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