バリアフリーeスポーツが開く新たな就労の扉
2024年9月3日、東京都港区のSTARTUP STATIONにおいて、バリアフリーeスポーツを広める株式会社ePARAとJR東日本スタートアップ株式会社が共催する「第1回ePARA就活フェス」が開催されます。このイベントは、障害を持つ求職者が自らの魅力を企業に直接伝えられる逆求人型の就職活動イベントです。
イベントの目的と特徴
「第1回ePARA就活フェス」では、障害者雇用を希望する求職者が自分の特性や得意分野をアピールし、企業とのマッチングを図ることを目的としています。従来の就職活動は、学歴や職歴に基づいて求職者の適性が判断されがちですが、このイベントでは、求職者がゲームを通じて企業担当者と交流し、より自然な形でコミュニケーションを行います。
本イベントでは、参加者が「ミニ・ストリートファイター6大会」などを通じて企業と接触し、就労のきっかけを得るさらなる機会を提供します。ゲームを取り入れることで、参加者同士や企業との距離が縮まり、よりリラックスした雰囲気の中で自己PRが可能となります。これにより、企業は求職者の戦略的思考やコミュニケーション能力を実際の行動を通じて評価し、履歴書やプレゼンテーションだけでは見えない個性を理解できます。
イベント概要
「第1回ePARA就活フェス」は、以下のタイムスケジュールで進行します。
- - 日時: 2024年9月3日(火)11時00分〜16時30分(昼食:12時30分~13時30分)
- - 場所: STARTUP STATION 東京都港区高輪
- - 参加企業: 約10社
- - 参加者: 障害の有無に関わらず、2024年秋から2025年夏に就職を目指す求職者8名が参加予定。
午後には、各求職者が自身の障害特性や就労希望についてプレゼンテーションを行い、その後企業による質疑応答が行われます。最後に、全体の活動を振り返るレビューも実施される予定です。
取り組みの意義
ePARAは、障害者雇用や社会参加の機会を広げるための新しいアプローチを試みています。バリアフリーeスポーツを根幹とし、さまざまなプリンシパルや人々との共創を通じて、より多様性を尊重した社会の実現を目指しています。
このイベントは、障害を持つ方々が自らの可能性を最大限に引き出すための重要な機会となるでしょう。求職者にとっては自分の強みを披露する場となり、企業側も新しい視点で人材を探すことができる利点があります。
ePARAの理念
ePARAは「本気で遊べば、明日は変わる。」という理念のもと、障害者とその支援者が楽しみながら、互いに成長できる環境作りを進めています。2018年から様々なeスポーツイベントを通じて、障害を持つ方たちが自己表現の場を持つことを促進しており、「バリアフリーeスポーツ」という新しい文化を築いています。
この「第1回ePARA就活フェス」は、ただの就職活動の枠を超え、障害を持つ人々が社会に積極的に参加できるようにするための大きな一歩と言えるでしょう。将来的には、より多くの企業が障害者雇用に関心を持ち、共生社会を実現するための基盤が築かれることを期待しています。