スタジオブロスが始める3DCGアセット自動変換サービス
株式会社スタジオブロスは、2024年11月28日より法人向けに3DCGアセットを高品質なリアルタイムコンテンツ向けデータに自動変換する新しいサービスの試用提供を開始します。このサービスは、メタバース市場が急速に成長している中で、特にリッチなコンテンツ制作において求められるリアルタイムアセットのニーズに応えるものです。
メタバース市場の成長
日本国内のメタバース市場は、2023年度において2,851億円から2027年度には2兆円に成長する予測が立てられています。これに伴い、Unreal Engineなどのゲームエンジンを使ったリアルタイムアセットの需要が高まっていますが、その供給は限られています。
ある程度のスキルや人材が必要なため、既存のCGデータをリアルタイムアセットに変換する際には多くの課題が存在しています。スタジオブロスはこの問題を解決するために、自動変換サービスの開発に取り組みました。
新サービスの特長
新たなサービスでは、法人向けにAutodesk Mayaで作成された3Dモデルデータを受け入れ、それをUnreal Engine用のデータに変換します。具体的に、ゲームコンテンツやバーチャルプロダクション向けの背景アセット、さらにVRやMR、メタバースコンテンツの制作まで様々な利用シーンに対応しています。このため、専門的なスキルがない企業でも手軽にアセットを活用できるようになります。
特に、Epic Gamesの提供する「Fab」プラットフォームを通じて、Unreal EngineやUnreal Editor for Fortniteにデータを展開することが可能です。これにより、デジタルコンテンツのクリエイターたちは、いっそう多くの選択肢を持ち、制作の幅を広げることができるでしょう。
試用サービスの概要
試用サービスは無料で提供され、1アカウントにつき最大10アセットファイルの登録と変換が可能です。対象のデータはAutodesk MayaのシーンファイルとArnoldで制作した3Dモデルデータであり、変換結果はUnreal Engine 5のプロジェクトファイルとして納品されます。
このサービスは、2024年11月28日から正式な提供開始までの期間限定で試用することができます。利用には事前の登録が必要で、詳細情報は特別に設けられたページでの確認が求められます。
スタジオブロスのビジョン
株式会社スタジオブロスは、引き続きリアルタイムCG映像制作における高品質かつ高速なビジュアライゼーションに貢献することを目指しています。特にXR(拡張現実)やバーチャルプロダクション、シミュレーションといった新しい領域での可能性を追求し、業界の発展に寄与していきます。
スタジオブロスは、日本のメタバース市場において、必要なリアルタイムアセットを効率よく供給することで、多くのクリエイターや企業が新しい可能性を発見できる手助けを行っていくのです。今後の展開にも注目です。
会社概要
スタジオブロスは2019年に設立され、東京都港区に本社を置いています。Unreal Engineを活用したプロダクトビジュアライゼーションやエンタテインメント映像の制作を提供し、B2B市場でのリアルタイムCG制作技術の向上を図っています。また、ソニーPCLグループの一員としても活動を展開しており、業界リーダーとしての役割を果たしています。
お問い合わせ情報
本件に関する報道関係は、スタジオブロス広報までご連絡ください。
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