令和6年「海の日」メッセージ:岸田総理が海洋国家・日本の未来を語る
令和6年7月15日、岸田文雄総理大臣は「海の日」を迎えるにあたり、海洋国家・日本の未来を展望するメッセージを発表しました。
総理は、日本の経済社会の存立と成長の基盤としての「海」の重要性を強調。海洋人材の育成の必要性を訴え、子どもや若者の海への関心を高めるための取り組みを推進していくことを表明しました。
国際物流の99.6%を海運に依存する日本にとって、国際海運におけるシーレーンは世界共通の重要な財産です。総理は、各国や国際機関と連携し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・発展を図っていく決意を表明しました。
また、政府の総合海洋政策本部が4月に決定した「海洋開発等重点戦略」に基づき、海洋開発・利用を強力に進めていくことを強調。小笠原海台海域の大部分において、国連海洋法条約に基づく我が国の延長大陸棚を設定する政令案が閣議決定されたことを報告しました。
さらに、物流「2024年問題」への対応として、内航海運がモーダルシフトの受け皿としての役割を果たせるよう、政府の中長期計画に基づき取り組みを進めていくことを表明しました。
総理は、産学官の英知を結集し、「総合的な海洋の安全保障」、「持続可能な海洋の構築」、「海洋人材の育成・確保」などを通じた海洋国家・日本の実現を目指し、海洋政策の変革に取り組むことを約束しました。
メッセージの最後には、海のもたらす恩恵に感謝し、海洋国家・日本、そして世界の平和と繁栄を願い、海洋政策を着実に進めていくことを表明しました。