航空輸送統計速報:令和6年4月、国際線は回復傾向も国内線は苦戦

航空輸送統計速報:国際線回復も国内線は苦戦



国土交通省が発表した航空輸送統計速報(令和6年4月分)によると、国際線の旅客輸送量は前年比26.9%増と回復傾向が見られる一方で、国内線は0.5%減と苦戦が続いている。

国際線は、旅客輸送量が前年比26.9%増、人キロベースでは16.4%増と大きく増加した。これは、コロナ禍からの回復が進み、海外旅行需要が旺盛になっていることを示している。座席利用率も77.9%と高水準を維持している。

国内線は、旅客輸送量が前年比0.5%減、人キロベースでは0.8%減と、依然として厳しい状況が続いている。これは、コロナ禍の影響で、出張や観光などの需要が回復しきっていないためと考えられる。座席利用率も69.7%と、国際線に比べて低い水準となっている。

貨物輸送は、国際線、国内線ともに前年比で増加している。国際線は、トンベースで11.3%増、トンキロベースで8.3%増、国内線は、トンベースで1.1%増、トンキロベースで0.8%減となった。

今後の見通し

国際線は、今後も回復傾向が続くと予想される。一方、国内線は、需要回復には時間がかかると予想される。航空業界は、引き続き、需要の動向を見極めながら、運航計画や価格設定など、適切な対応を進めていく必要がある。

詳細

国内線旅客輸送量:7,808千人(前年比0.5%減)、7,409,209千人キロ(前年比0.8%減)
国際線旅客輸送量:1,590千人(前年比26.9%増)、7,798,603千人キロ(前年比16.4%増)
国内線貨物輸送量:46,140トン(前年比1.1%増)、50,368千トンキロ(前年比0.8%減)
国際線貨物輸送量:123,619トン(前年比11.3%増)、696,405千トンキロ(前年比8.3%増)

注釈

貨物輸送の()内は、超過手荷物、郵便物を含む数値である。
国内定期航空輸送実績には、コミューター航空輸送実績が含まれている。

参考資料

航空輸送統計速報(令和6年4月分) - 国土交通省

問い合わせ先

国土交通省総合政策局情報政策課交通経済統計調査室
* TEL:(03)5253-8111(内線28721)

まとめ



航空輸送統計速報によると、国際線は回復傾向にある一方で、国内線は依然として厳しい状況が続いている。今後の需要動向を見極めながら、航空業界は適切な対応を進めていく必要がある。

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