自家製シルクうなぎ
2020-12-17 11:00:14

長野のうなぎ料理店が自家製の“シルクうなぎ”を開発!新たな美味しさの挑戦

岡谷市発の新しい味、シルクうなぎとは?



長野県岡谷市に位置するうなぎ料理店が、独自開発した新商品“シルクうなぎ”が注目を集めています。このうなぎは、栄養価の高い蚕のサナギを餌として培養された国産のうなぎです。店が伝える、なぜ蚕のサナギが選ばれたのか、そしてその特徴を探ります。

シルクうなぎの誕生背景



“シルクうなぎ”の開発に向けた思いは、料理店が「もっと美味しいものを顧客に提供したい」との願いから始まりました。開発は2020年2月、稚魚からの養殖をスタート。餌の選定から池上げ、加工までを手がけ、10月には1.6トンのうなぎを池上げに成功しています。実際、同店が自らうなぎの生産に関与することは、全国でも非常に珍しい試みです。

地域の特性とシルクの融合



この商品の最大の特徴は、岡谷市の歴史に基づく地域性です。岡谷市はかつて製糸業が盛んで、地域が“シルクのまち”として知られています。地元の蚕糸博物館を訪れた際、年間1.5トンもの蚕のサナギが廃棄されていることを知り、フードロス解消の観点からこのサナギを利用した養殖に着手しました。これにより、地元の資源を活かし、栄養価のある餌としての活用が実現。美味しさを追求する姿勢が生んだ新しい食文化の形と言えます。

試食結果は100%の自信



社内試食会において、アンケート結果は驚異の100%が「お客様におすすめできる」と回答しました。その理由として、「厚みがあって美味しい」、「ふっくらしていてくさみがない」、「しっかりした脂の旨み」、「上品な味」といった高評価が並び、社員全員が自信を持ってお勧めできる商品となりました。

シルクうなぎの具体的な提供方法



2020年12月18日より、岡谷本店と松本店にてシルクうなぎのうな重が提供されます。1日約50食限定で、価格は4,380円(税込)。また、2021年1月29日からは公式オンラインストアでのパッケージ商品販売もスタートする予定です。

お土産や贈り物にもピッタリ



シルクをイメージした高級感あるパッケージデザインは、お土産や大切な方への贈り物としてもおすすめです。内容量の異なる“シルクうなぎ大”や“シルクうなぎ特大”が展開されており、保存方法は要冷蔵で、賞味期限は未開封時におよそ4週間です。

開発に関わった関係者への感謝



生産には、長野県産の食用サナギを提供してくれた株式会社宮坂製糸所や蚕のサナギを製粉してくれた髙山製粉、そして複数の企業の協力があってのことでした。これらの協力者との連携が、シルクうなぎの品質向上に貢献しています。

全国的な認知度向上を目指す



一般的に「土用丑の日」は夏のものとして知られていますが、岡谷市は冬のうなぎの脂乗りの良さを訴える「寒の土用丑の日」を制定し、全国に広める活動を行っています。このような試みが岡谷市を訪れる観光客への新たなアプローチにつながることを期待しています。

観光荘の魅力



観光荘は1954年創業で、天然のうなぎを使用した美味しさが長年の定評に。簗で獲った新鮮なうなぎを備長炭でじっくり焼き上げ、熟成甘タレで仕上げるその味は、一度食べたら忘れられないものとなっています。

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シルクうなぎはその美味しさだけでなく、地域の資源を有効活用する試みとしても感銘を受けます。新しい味覚の登場を心待ちにしつつ、岡谷市の美味しさが全国に広がる日を楽しみにしましょう。

会社情報

会社名
有限会社 観光荘
住所
長野県岡谷市川岸東5−18−14
電話番号
0266-22-2041

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