地震影響による主食需要の急増と代替品の人気
2024年8月、株式会社True Dataが発表したデータによると、食品スーパーマーケットとドラッグストアでの主食の売上が顕著に伸びたことがわかりました。特に「米」の売上は前年同月比で大幅に増加し、備蓄需要の高まりが影響しています。
売上データのハイライト
この月の売上データは次のような結果を示しました。
- - 米の売上は、食品スーパーマーケットで前年同月比1.5倍、ドラッグストアでは2.3倍に増加。
- - パックご飯の売上は、スーパーマーケットで7割増、もちも6割増となりました。
- - 災害に対する備蓄意識が高まり、「水」や「カップ麺」の需要も上昇しました。
これらの数字は、特に8月8日に発生した日向灘の地震や、南海トラフ地震に関する臨時情報の影響を反映した結果です。
代替食品の需要
「米」が品薄になる中で、消費者は他の主食に目を向けています。食品スーパーマーケットでは「米飯加工品」の売上が前年同月比で72.8%、ドラッグストアでも84.8%増加しており、そのほかにも包装餅やスパゲッティの売上も伸びています。これらは手軽に保存できるため、備蓄にも適した商品です。
備蓄需要の拡大
消費者の間で災害対策の意識が高まる中、多くの人々が主食となる食料の備蓄に関心を持っています。特に飲料水やカップ麺の売れ行きも好調で、食品スーパーマーケットでは水の売上が前年同月比39.9%、カップ麺は18.5%増加しました。一方で、ドラッグストアでも同様の売上増加が見られました。
統計データの背景
株式会社True Dataのビッグデータプラットフォームは、全国ドラッグストアと食品スーパーマーケットのPOSデータをもとに統計を行い、消費者動向を明らかにしました。このデータは多くの店舗からの購買情報を集約し、性別や年代別の分析に基づいています。
データ抽出日は2024年9月17日であり、2024年8月の売上データを集計した結果から導かれた数字です。すべてのデータは、特定の店舗や個人情報を含まず、消費傾向を捉えるために安全に管理されています。
最後に
このように、主食の需要は地震の影響だけでなく、消費者の災害対策意識や生活スタイルの変化によっても大きく左右されています。今後もこうしたデータに注目し、消費者の動向に敏感に反応していく必要があるでしょう。今後の市場動向にも期待が高まります。