フィリピンの未来と教育
2025-03-06 09:21:55

フィリピンの未来を築く教育支援の重要性と成功事例

フィリピンの未来を築く教育支援の重要性



フィリピンは近年、経済成長が進んでいる一方で、農村部や離島では貧困層が取り残され、都市部との格差が広がっています。2023年のデータによれば、全国の貧困率は10.9%に上りますが、特定の地域では依然として非常に高い数値を示しています。

貧困の要因



この国の貧困問題は、主に低賃金・不安定な雇用状態、さらには教育へのアクセス不足から来ているとされています。特に、教育を受ける機会が限られた子どもたちは、将来的に安定した職を得ることが難しくなり、教育格差が貧困の連鎖を生んでいます。また、自然災害や大規模な火災の頻発も、貧困層に強い影響を与えています。

DAREDEMO HEROは、こうした課題に立ち向かうため、貧困層の子どもたちに対する長期的な教育支援を行っています。彼らの目指すのは、社会を変革するリーダーの育成と、持続可能な地域発展です。

セブにおける教育支援



特にフィリピン・セブを拠点に、DAREDEMO HEROは2013年より、貧困層の子どもたちに対する包括的な教育支援をスタートしました。現在、57名の奨学生が在籍しており、学費や教材費の援助に加え、栄養バランスの取れた昼食や放課後の学習サポート、週末の特別授業、キャリアカウンセリング、リーダーシップトレーニングなど、多面的な支援が行われています。さらに、体験学習を通じて知識だけでなく実践的な経験も重視されています。災害時には緊急支援や医療支援も行われ、家庭環境の改善にも力を入れています。

卒業生の成功事例



これまでの支援の中から、初の卒業生が誕生しました。2013年から支援を受けていた3名の奨学生が、大学を無事に卒業し、それぞれの進路を決定しました。

  • - Rさんは、控えめでありながらも強い責任感を持つ女性。家族の困難や自然災害に立ち向かいながら学業に励み、国内最高峰の大学を卒業しました。現在は世界的な経営コンサルティングファームに勤務し、サイバーセキュリティーの分野で研修を受けている彼女は、給料の一部を家族に送金しつつ、自己投資も行っています。

  • - Jさんは、支援を始めた時は成績が振るわなかったものの、明るい性格で周囲を引き込む力を持っていました。家庭のために努力を重ね、高校から大学へと進学し、見事に成績優秀者として卒業。難関の教員試験にも合格し、日本でフィリピン人外国語指導助手として働く機会が決まりました。

担当者からのメッセージ



現地教育プログラムの担当者MAYさんは、「おめでとう!」とその努力を称賛しています。 初めは対照的な性格であったRさんとJさんが共に夢を実現した姿には感動があり、彼女たちの今後の活躍を期待しています。

これからの支援活動



DAREDEMO HEROでは、独自のリーダーシップ教育プログラムを設計し、奨学生に対して継続的な支援を行っています。この「未来のリーダー」たちが卒業後、社会の中でしっかりと地位を築き、それぞれの課題を解決できる存在になっていくことが期待されています。

奨学生同士の連携も強化されており、特に生徒会活動が充実してきました。彼らは互いに学び合いながら自立を目指し、DAREDEMO FAMILYとしての絆を深めています。

DAREDEMO HEROについて



DAREDEMO HEROは、フィリピン・セブにおける貧困問題を教育の力で解決することを目指す特定非営利活動法人です。今後も多文化交流の一環として、日本の学生との交流も推進しながら、未来のリーダーを育てていきます。

  • - 理事長:内山順子
  • - 設立:2019年4月
  • - 所在地:兵庫県西宮市羽衣町7-30 夙川グリーンタウン3F
  • - HPDAREDEMO HERO


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会社情報

会社名
NPO法人DAREDEMO HERO
住所
兵庫県西宮市羽衣町7-30 夙川グリーンタウン3F
電話番号
050-6865-6966

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