脱炭素支援の新たな歩み
アスエネ株式会社が、英国のSaaS企業2 Degrees Limitedと基本合意書(MoU)を締結しました。これは、サプライチェーンにおけるCO2排出量削減を目的としたパートナーシップであり、両社の強みを生かした相互補完関係の構築が目指されています。
MoU締結の背景
脱炭素経営が急速に進展する中、特に欧州では企業間での環境データの連携が進んでいます。「Scope3」を通じたサプライチェーン全体のCO2排出量の正確な把握と削減目標の設定が以前にも増して重要視されています。この背景を受けて、アスエネと2 Degreesの提携は、双方の地域での市場強化にも寄与するでしょう。
提携の内容
今回の合意によって、アスエネの提供する「ASUENE」と2 Degreesの「Manufacture 2030」が連携。これにより、顧客データの統合が進むことで、Scope3の算定がより精密になり、企業間データ連携が加速します。また、アスエネは、アジア地域でのManufacturer 2030利用顧客向けにコンサルティングやカスタマーサポートも展開し、地域ごとのサービス展開を支援します。
新たな可能性
このパートナーシップによって、両社は排出削減に向けた施策の幅を広げ、エネルギー管理ソリューション「NZero」の導入も進めます。特に、Manufacture 2030の顧客基盤を利用して製造業における脱炭素化の実効性を高めることが期待されます。
展望と期待
2 Degrees CEOトビー・ニューマン氏は、地域を超えた連携の重要性を強調しており、「この提携によって、製造業とそのサプライヤーが一貫性のある温室効果ガスデータにアクセスできる環境が整い、迅速かつ効果的な排出削減が可能になる」と述べています。
一方、アスエネ代表の西和田浩平氏は、「脱炭素経営のグローバルスタンダードを共に創っていく」と意気込みを語っています。これにより、日本およびアジア市場における脱炭素経営の基準が大きく発展することが期待されます。
サービスの背景
「ASUENE」は、CO2排出量の可視化から削減、報告までを実現するクラウドサービスです。AIを駆使し、各種規制に対応したコンサルティングをも提供しているため、多くの企業に影響を与えることでしょう。そして、アスエネは、CO2排出量見える化の導入社数でトップの実績を誇ります。
最後に
脱炭素化が進む現代において、企業の取り組みがもたらす影響は計り知れません。アスエネと2 Degreesの提携は、もはや企業活動の一環として必要不可欠なものとなるでしょう。両社の新たな取り組みがどのような成果を生むのか、今後の進展に大いに期待したいと思います。