ネット選挙の実態
2013-07-19 13:00:08
若者が語るネット選挙のリアルな反応と根底にある抵抗感とは
近年、インターネットの普及に伴い、ネット選挙の重要性が高まっています。しかし、最新の調査結果によると、意外なことに、若者たちは政治に対して強い抵抗感を抱いていることが明らかになりました。
この調査は、株式会社リビジェンが実施したもので、全国の10代から30代に至る一般男女500名を対象としています。調査の結果、49%もの若者が自身の支援政党や候補者がネット上で知られることに対して「抵抗感がある」と回答しました。
その主な理由としては、「政治的なことは友人とシェアしたくない」「真面目だと思われるのが嫌」「知人と意見が異なると気まずくなりそう」という声が挙がっています。これは、ネット上での政治的発言が持つリスクを意識している証拠と言えます。なお、匿名性がある場合でも36%の若者が同様の抵抗感を示しています。
さらに、政治家や政党に関するコメントに「いいね!」や「リツイート」をしたことがある人はわずか5.2%に留まり、87.1%は「したことがない」と回答しています。この数字は、政治に対する関心の低さを示唆しており、ネットがますます利用される中で、政治的発言を避ける傾向が顕著になっています。
調査ではまた、応援したい政党や候補者がいるかという質問に対して、58.8%の若者が「どちらもいない」と回答しました。これに続いて「応援したい政党はあるが候補者はいない」が25.8%、「応援したい候補者はいるが政党はない」が6%と、多くの若者が政治家や政党に対して無関心であることが明らかになりました。
知人の政治的意見をネット上で目にすることについては、79%が「全く見ることがない」と回答しています。ポジティブな印象を受けたとする回答は62.9%でしたが、反対に「ネガティブな印象」を感じた若者も一定数存在していることが分かります。
少しでも周囲にシェアする際には、意見の不一致を恐れる若者が多い中で、個人の政治的な立場をネット上でオープンにすることにはまだ壁があるようです。そのため、政治についての話題は公の場で避けられがちであり、それがネット投票への消極的な姿勢を強めているのかもしれません。
匿名アカウントにおいても、「とくに気にはしない」との回答が38.4%を占めましたが、それでも35.8%の人が抵抗感を抱いているという結果も見逃せない要素です。
若者の政治への関わり方が変わりつつある今、この抵抗感をどう乗り越えて行くかが問われています。また、政治的発言の共有が若者の間でどのように変化していくのか、今後の動向に注目です。
本調査を通じて、若者たちの意識を理解し、政治参加を促すための施策を考えることが求められています。
会社情報
- 会社名
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株式会社リビジェン
- 住所
- 東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル3階 B Dash Lab
- 電話番号
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