持続可能な物流を実現する新AIサービス「MOVO PSI」が登場！

新しい物流時代の幕開け

2024年11月1日、株式会社Hacobuが満を持して提供を開始する新しいAIサービス「MOVO PSI」は、これまでの輸送体制を刷新し、持続可能な物流を実現するものとなります。このサービスは、飲料業界を代表するキリンビバレッジとアサヒ飲料によって導入され、業界全体の物流効率を向上させることを目指しています。

「MOVO PSI」とは？

「MOVO PSI」は、Production, Sales, and Inventoryの略で、主に生産計画、販売計画、在庫計画を一元管理するプラットフォームです。Hacobuがこのシステムの基本企画を担当し、関わる全ての企業が共通のデータを基に運用できるように設計されています。特に、AIやデータサイエンスを駆使したこのプラットフォームは、効果的なサプライチェーンの実現を目指しています。

プロジェクトの背景

この新サービスの開発は、深刻化する物流危機や2024年に迫る働き方改革に伴う「物流の問題」に直面してのものです。消費者の予測困難な購買行動は業界において大きな課題となっており、飲料業界でも特に影響が顕著です。急増する需要に対して、在庫を多めに抱えるという逆効果を招いていました。

実証実験の成果

Hacobu、キリン、アサヒ飲料は、「MOVO PSI」のβ版を用いて実証実験を行い、具体的な成果を上げています。例えば、キリンでは、実験の結果、輸送コストを約9.1％削減し、在庫日数も約13.2%減少させることに成功しています。アサヒ飲料でも、同様に実証実験を行い、輸送コストの削減に成功しています。

今後の展望

キリンとアサヒ飲料は、2025年春を目安に、全てのVMI拠点で「MOVO PSI」の導入を完了させることを目指しています。これにより、輸送の効率化やコスト削減を図ると共に、持続可能な物流インフラの構築に向けた取り組みを加速させます。また、将来的には他業界との連携を視野に入れ、オープンプラットフォームを目指し、業界の枠を超えた連携を強化しようとしています。