ATOUNが描く未来
2020-06-03 15:22:55
未来の「フリーアビリティ社会」を目指すATOUNの挑戦
ATOUNが描く未来の社会
ATOUNは「フリーアビリティ社会」の実現を目指し、2023年以降のビジョンを描いています。この概念は、技能やスキルが共有される社会であり、性別や年齢による制約をなくし、自由に動き回れることを目指しています。
これまでATOUNは、パワードウェアの開発を通じて身体のアシストを行ってきましたが、今後は技能の共有というソフト面のアプローチに重点を置いていきます。これにより、日常生活において技能を「ダウンロード」し、他者がそれを再現できる可能性が広がります。一流の職人技やスポーツ選手の動作をデータとして活用し、リアルな体験を通じて新しい技術を身につけることが可能となります。
理想的な人間とロボットの関係
ATOUNは、「中動態」の実現を通じて、ロボットと人間の関係性を強化することを目指しています。「中動態」とは、自分自身の意志で能動的に動く状態と、ロボットの力を借りて受動的に動かされる状態が融合したものです。これにより、人間はロボットのサポートを受けながら、自分の活動を自由に楽しむことができるのです。
未来のパワードウェアは、単なる補助具ではなく、使う人と一体化し、「あうんの呼吸」で日常生活を支える存在になるでしょう。自分の身体能力を超えた動きが可能となり、例えば高齢者や障がい者が新たな趣味を持つことがより一般的になる社会を想像しています。
IoT化したパワードウェアの活用
さらに、ATOUNはパワードウェアをIoT化し、アクティビティデータを共有することにも取り組んでいます。これにより、ユーザーは様々なシーンに応じた技能データをダウンロードし、簡単にパワードウェアを活用できるようになります。クラウドとの連携により、各パワードウェアはネットワーク化され、さまざまな用途に応じて自動的に最適化されます。
Sci-Fiプロトタイピングという手法
ATOUNの革新を支える手法のひとつに「Sci-Fiプロトタイピング」があります。これは、サイエンスフィクションの観点から未来の仮説を立て、その結果を基に現在のプロダクトを形成する方法です。未来を想像するのではなく、未来から逆算することで、様々なアイデアを生み出します。
この手法はATOUNが起業以来採用しているもので、多様なアイデアをスタッフやSF作家と共に進めています。今後はこの手法をさらに体系化し、加速させる予定です。
フリーアビリティ社会の実現に向けた構想
ATOUNが描く「フリーアビリティ社会」は、年齢や個体差を問わず、すべての人が自由に活動できる環境を提供します。そのためには、パワードウェアの開発が進む中、腰用の「ATOUN MODEL Y」や新たに開発中の腕用パーツ「kote」、歩行支援用「HIMICO」など、多様なデバイスが必要です。
さらに、データの精査とコントロールをリモートで行えるシステムの構築を進めており、これによりデータの活用がリアルタイムで可能になります。これらの取り組みは、全て「フリーアビリティ社会」の実現に向けたものです。
ATOUNは人がもっと自由に、活動的に動ける環境作りに邁進し続けます。今後も「もっと自由」というビジョンの下、人々の未知なる可能性を開拓していくことに努めていきます。
会社情報
- 会社名
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株式会社ATOUN
- 住所
- 奈良県奈良市左京6丁目5-2
- 電話番号
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