歴史と文化が息づく街、兵庫県姫路市に佇む名勝日本庭園「好古園」。この美しい園内で、夏の風物詩として特別な企画展
「好古園 夏の剪画展」が開催されます。繊細な手作業によって生み出される
「剪画(せんが)」の世界に、心ゆくまで浸ることができる貴重な機会です。
剪画とは?紙に宿る芸術の息吹
「剪画」とは、一枚の紙から驚くほど緻密な表現が魅力のアート。はさみやカッターを巧みに操り、光と影、そして余白が織りなす独特の美学を追求する芸術形式です。風景や花鳥風月、人物など、多様なテーマで表現される作品は、観る者の想像力を掻き立て、感動を与えてくれます。今回の夏の展示では、地元の芸術家集団である
「ひょうご剪画集団」が協力。彼らの熟練の技と情熱が込められた珠玉の作品群が、来園者を魅了することでしょう。
庭園でアートを愉しむ至福のひととき
展示の舞台となるのは、好古園内の趣ある空間
「潮音斎」と
「活水軒ロビー」。静寂に包まれた日本庭園の息吹を感じながら、涼やかな室内でアート鑑賞を楽しむことができます。庭園の借景と剪画作品が織りなすコントラストは、まさにこの場所ならではの体験。和の情緒あふれる空間で、伝統工芸の新たな一面を発見する喜びを味わってください。
開催概要とアクセス情報
本展の開催期間は
令和7年6月15日(日曜日)から6月29日(日曜日)までの約二週間。短い期間だからこそ、この機会を逃さず訪れたいものです。開園時間は
午前9時から午後6時までで、最終入園は午後5時30分となっております。
入園料は、
大人(18歳以上)が310円、小人(小学生・中学生・高校生)は150円と、大変リーズナブル。ご家族連れはもちろん、一人でじっくりと作品と向き合いたい方にも気軽に足を運んでいただけます。
地域の文化を育む取り組み
豊かな自然と歴史的建造物に囲まれた好古園で、日常の喧騒を忘れ、日本の美意識が凝縮された剪画の世界に触れてみませんか。本展は、
姫路市と一般財団法人姫路市まちづくり振興機構が主催しており、地域の文化振興にも貢献しています。
この夏、好古園でしか出会えない、繊細で奥深い剪画の魅力を存分にご堪能ください。心に残る日本の夏の思い出を、好古園で見つけてみませんか。