マイ・カンパニー教育が育む未来の人材、田坂広志アカデメイア賞授賞式開催

自立した人材を育成するマイ・カンパニー教育

2025年7月24日、フォレストテラス明治神宮で行われた第一回「田坂広志アカデメイア賞」授賞式は、全国から集まった多くの学生たちにとって特別な瞬間でした。この授賞式は、社会貢献に対する意識を持ち、自らの志をもって行動することを目的にした「マイ・カンパニー教育」の一環として行われ、全国18校1万名の学生が応募したアート作品やビジネスプランの中から選ばれた、83名の受賞者が誕生しました。

受賞作品は、東京原宿のキャット・ストリートにあるギャラリー「Creative Space Akademeia 21 Harajuku」で、7月26日から8月12日まで公開されており、学校法人21世紀アカデメイアの教育理念が具現化された様子を見ることができます。

田坂広志アカデメイア賞の意義

この賞は、21世紀アカデメイアが掲げる「実学・実業・実社会」の理念の下、多様な才能を持つ学生に光を当てることを目的としています。学生たちは、入学したその日から「独立した一つの会社」（マイ・カンパニー）として認識し、この考えの元で切磋琢磨しています。衣食住の安全保障だけでなく、文化や芸術の発展にも寄与することが求められる現代社会において、このような取り組みが重要であると考えられています。

受賞部門は4つ、ソーシャルアート部門、言霊アート部門、志ビジネス部門、アートプレナー部門に分かれ、それぞれの学生たちが自らのアイデアと情熱を込めた作品やビジネスプランを披露しました。特に言霊アート部門では、田坂学長が自身の著書からインスピレーションを受けた言葉をテーマにした作品が評価され、受賞者たちにとって誇り高い瞬間となりました。

アートとビジネスプランの融合

この授賞式では、アートとビジネスの境界を超えた挑戦が多く見られました。各部門から選ばれた作品は、学生たちが直面している社会課題の解決策を示すものであり、創造性が評価される場でもありました。例えば、最優秀賞を受賞した学生は「何が起こったか」という言葉から、自身が取り組んできた動物看護士の夢への再挑戦をテーマにした動画作品を制作しました。このように、賞を獲得した学生たちは自分たちの経験を基にし、さらに向上するための意欲を示しています。

大阪の学生たちが制作したチーム作品も印象的で、彼らは異なるバックグラウンドを持つ仲間たちと一緒に挑戦し、国際的なプレゼンテーションを通じて厳しいフィードバックを受け、その中で成長することができました。こうした経験が彼らの人生において大きな糧となることは間違いありません。

田坂広志展の開催

今回の授賞式に続き、受賞作品の展示が行われる「田坂広志展」が東京で開催されます。期間中は、様々な作品が自由に閲覧でき、これを通じて社会に貢献するための思考のツールとしても機能します。この展覧会は、田坂学長が「返歌メッセージ」として各作品に掛けた言葉を通じて、学生との対話の場ともなっています。

未来の教育のかたち

21世紀アカデメイアでは、今後もこうした取り組みを通じて、真の意味での自立した人材の育成を進めていきます。学生たちがもつ「5つのプロフェッショナル力」や「5つの人間関係力」を習得するためのカリキュラムを展開し、自らの潜在能力を最大限発揮できる環境を整えていくことが、教育機関としての重大な使命であると考えています。

このように、田坂広志アカデメイア賞は、単なる賞の授与にとどまらず、学生たちの創造性や社会貢献の精神を育む重要な場となっています。今後も、この教育方針を基に、さらなる成果を目指し続けることでしょう。