HACCP遵守の疑問を問う公開質問状を送付した株式会社薫製倶楽部
株式会社薫製倶楽部から、2026年7月8日に大阪市保健所および厚生労働省のHACCP推進室へ向けて公開質問状が送付されました。この質問状は、小林製薬株式会社の紅麹関連製品に関連する健康被害事案について、HACCPの原則に沿った対応がなされていたのかを問いかける内容です。回答期限は2026年7月22日となっています。
背景と重要性
2021年6月1日、食品衛生法が改正され、すべての食品事業者にHACCP(危害要因分析重要管理点)に基づく衛生管理が義務づけられました。この法律のもとでは、事業者は原材料や製法に対して科学的根拠に基づいた危害要因分析を行い、その結果を記録し保存する必要があります。株式会社薫製倶楽部も、この制度をサポートするために適切な衛生管理体制を築いて運用しているのです。
しかしながら、本事案に関連して行われた行政対応を見る限り、特に問題とされている原材料と製法に対し、どの程度の科学的検証が行われたのかは疑問です。
公開質問状の詳細
公開質問状の主な内容としては、以下の点が挙げられています。
1.
原材料の検証: 本事案の原因食品とされる紅麹菌株について、特定の菌株(例: bp-412株)を確認した上で公表やその他の対応が行われたのかどうかを尋ねています。
2.
製法の根拠: 当該製品の製法については、培養条件として30℃で4日間、22℃で43日間(合計で47日間)の条件が設定されています。これらの条件に基づいてどのように危害要因分析が行われ、重要な管理点が設定されたのか、その理由を問うています。
3.
製法評価の透明性: 22℃で43日間という長期の培養条件について、通常の紅麹製品製造における工程との差異とそれによる危害要因への影響について、どのような評価が行われたかを尋ねています。
4.
一律公表への疑念: HACCPの考え方に基づくリスクの差異に対し、紅麹を原材料とする225社の一律公表が実施されましたが、その評価が行われたかについて疑問が提起されています。
5.
再評価の必要性: 仮に問合せ部分が緊急的な予防策であった場合、各社の原材料や製法の違いを踏まえた個別リスクの再評価が行われたのか、その結果に応じた情報の訂正や再公表がなされたのかを問いかけています。
会社概要
今回の公開質問状を発信した株式会社薫製倶楽部について、以下にその情報をまとめました。
この事件は、食品業界全体にとってもHACCP制度の遵守がいかに重要であるかを再確認する契機となるでしょう。今後の行政対応とそれに対する回答が、業界に与える影響も大きいことが予想されます。