気仙沼発！サステイナブルなペットフードとファッションの新提案

宮城県気仙沼市に本社を構える株式会社石渡商店が、ペットフードブランド「uminopet」を通じて新たな商品を発表しました。それが「サメから生まれた総合栄養食（成犬用）800g」と、犬用のサメ革ライダースジャケット「サメジャン」です。これらの商品は、宮城県気仙沼市が誇るサメという貴重な資源を最大限に活用し、サステナブルな水産業の新たな形を提案するものです。

石渡商店の挑戦と感謝

石渡商店は昭和32年創業のフカヒレ製造業者として、気仙沼の豊かな海の恵みを活かしながら独自の食文化を築いてきました。しかし、2011年の東日本大震災により生産工場はすべて失われてしまいました。この苦しい状況を踏まえて、石渡商店は単に震災前の状況に戻るのではなく、より持続可能な形で海の恵みを利用する決意を新たにしました。

それに基づき、63年前から続くフカヒレ加工業の一環として、サメのすべての部位を無駄なく使用することを目指しています。このような取り組みを通じて、海のサステナビリティに寄与することが彼らの使命です。

うみのペットのペットフード

「uminopet」は、そんな石渡商店の理念から生まれたペットフードブランドです。サメは栄養価が高く、コラーゲンやコンドロイチンといった健康に良い成分が豊富ですが、これまで効率的に活用されてきたとは言えませんでした。特にフカヒレの加工以外では、サメの命を無駄にしないためには、新しい活用方法が求められました。そこで、ペットフードという新たな道を見出したのです。

今回新発売される犬用総合栄養食は、サメ肉を使用し、添加物を一切使わずに高品質な製品を提供しています。すべて人間が食べても安全な品質で製造されており、ペットの健康を第一に考えた商品です。このペットフードを通じて、岸田市のサステナブルな環境作りにも貢献しています。

サメジャンの魅力

さらに、石渡商店はサメ革を活用した犬用ライダースジャケット「サメジャン」を発売しました。フカヒレの製造過程で出たサメの皮が有効活用されています。サメの皮は通常、食用としては使いにくいとされてきましたが、これをファッションアイテムに変えたのです。

デザインはアパレルブランド「CYDERHOUSE」のデザイナー、YUJI OKAMOTO氏とコラボレーションしており、独特でインパクトのある仕上がりです。サメ革を使用した刺繍タイプやスタッズカスタムの洋服は、犬のお散歩中も人々の視線を集めることでしょう。

ジャケットのサイズは14種類展開されているため、愛犬の体型に合わせた選択が可能です。また、サメの刺繍を施した気仙沼ジャンパー『ヌマジャン』も同時にリリースされ、バリエーションも豊富です。

CAMPFIREでの支援プロジェクト

この新しい商品たちは、ブランディングの一環として、2025年11月10日の「人と犬・愛犬笑顔の日」に合わせて、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」でプロジェクトを開始します。支援者には、サメジャンやペットフードのセットが用意されており、全国の飼い主にサステナブルな製品を提供するチャンスがあります。

このプロジェクトを通じ、気仙沼から新しい価値を生み出し、犬とその飼い主に幸せな毎日をもたらすことを目指しています。石渡商店の挑戦から目が離せません。