豊田通商の出資
2025-06-18 11:50:38

豊田通商、革新的リチウムイオン電池部材供給を目指す出資

豊田通商、リチウムイオン電池部材で新たな一歩を踏み出す



豊田通商株式会社が、韓国のSKグループ傘下で銅箔の製造を行うSK nexilis Co., Ltd(略称:SKNX)とそのマレーシア子会社に対し、約160億円の出資を実施した。この出資は、リチウムイオン電池の急速な普及に伴う需要の増額を見越したもので、同社の持続可能な成長を支える極めて重要な一手といえる。

1. 出資の背景



近年、電動車の人気が高まり、リチウムイオン電池に対するニーズが急増している。豊田通商はこのトレンドを捉え、車載用電池関連ビジネスを次世代の主力柱に育て上げる方針を持っている。 その中でも、特に重要視しているのが銅箔と呼ばれる電池部材である。SKNXは、高度な製造技術を駆使し、世界的に見ても高い市場シェアを誇る企業であり、今回の提携はその技術力を享受する好機となる。

2. 出資の目的



今回の出資により、豊田通商はSK nexilis Malaysia Sdn. Bhd.(SKNM)が持つ年間57,000トンの生産能力を活用し、高品質の銅箔を安定的に供給できる体制を築くことができる。SKNMは、マレーシアの豊かな水資源を活かし、100%再生可能エネルギーで電力を供給。この環境への配慮により、製造される銅箔は低炭素であり、価格競争力も高いため、特に日本や北米の電池メーカーから注目を集めている。

豊田通商は、SKNMとの強固な関係を築くことで、電動車市場の急成長に迅速に対応し、将来的には銅箔の研究・開発も担っていく予定である。これにより同社は、グローバルなサプライチェーンを形成し、必要な資材を迅速に市場に供給していくことが期待される。

3. SKNXとSKNMの概要



SKNXは、1988年に設立され、韓国全羅北道に本社を置く銅箔製造のリーディングカンパニーで、車載電池用銅箔の研究、製造、販売を行っている。一方、SKNMは2023年に設立されたばかりの企業で、マレーシアのサバ州を拠点にしている。両社の連携により、電動車の普及が進む中で、豊田通商は確固たる地位を確立することを目指す。

4. 未来の展望



豊田通商の今井社長がこの新しいパートナーシップによって、リチウムイオン電池用に必要な銅箔の安定供給を実現し、さらには次世代の車載用電池開発にも寄与することを強調している。これにより、自社のビジネスを広げつつ、エコロジーにも配慮した持続可能な未来を切り拓くことが期待される。

豊田通商は、SKグループとの強力なパートナーシップを通じて、電動車に不可欠な銅箔製品の供給体制を強化します。これにより、グローバルな車載用電池サプライチェーンを構築し、需要に応じた素材を迅速に提供していく考えです。



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会社情報

会社名
豊田通商株式会社
住所
愛知県名古屋市中村区名駅4-9-8センチュリー豊田ビル
電話番号
052-584-5000

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