木材利用促進協定
2024-12-17 17:07:53

未来を見据えた木材利用促進協定の締結に向けた大和ハウス工業の取り組み

大和ハウス工業、カーボンニュートラルを目指す木材利用促進協定を締結



大和ハウス工業株式会社は、12月17日に農林水産省と「カーボンニュートラルの実現に貢献する建築物木材利用促進協定」を結び、建築物の木造・木質化を推進していく姿勢を示しました。この協定の締結は、環境保護の観点からも重要な一歩であり、同社が設定した2030年に向けた温室効果ガス排出量削減計画に強く寄与するものです。

大和ハウスのカーボンニュートラル戦略



大和ハウスグループは「第7次中期経営計画(2022年~2026年度)」を策定し、カーボンニュートラル戦略を進めています。この中で、同社は温室効果ガス排出量を2015年度比で40%削減する目標を掲げ、事業活動、まちづくり、サプライチェーンの3つの領域で実施に取り組んでいます。特に、2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けて、木造・木質建築事業の重要性が新たに認識されています。

10月には、非住宅用の木造化を推進するプロジェクト「Future with Wood」を立ち上げ、これからの取り組みを加速させる方針を示しています。これは、ただ木材を使うことだけでなく、持続可能性を重視した材料の選定や森林資源の循環利用を理念としています。

協定の具体的な内容



「カーボンニュートラルの実現に貢献する建築物木材利用促進協定」の概要には以下の内容が含まれています。まず、この協定は全国を対象に木材の利用促進を図るもので、農林水産省と連携しながら進めることが求められています。

この協定による具体的なアクションプランとして、大和ハウスは「建築物の木材の促進に関する構想」を基に、技術的助言や補助事業の情報提供、定期的な意見交換を行いながら進めていきます。特筆すべきは、木造・木質化の重要性を施主や他の関連者に広める取り組みが挙げられており、木材の持つ魅力や環境への利点について具体的に説明していくことが重要視されています。

重点的な取り組み



大和ハウスは、以下の取り組みを通じて木材利用の拡大を目指しています。

1. 住宅だけでなく非住宅でも木材を積極的に活用します。
2. 施主には木造・木質化のメリットを伝え、理解を深めてもらいます。
3. 自社の施設でも木材の利用を進め、模範を示します。
4. 調達する木材は持続可能性を重視し、合法性を確認したものを使用します。
5. BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用し、データの一元化を進めて生産性を向上させます。
6. 今後5年間で木造・木質化する建物の面積を倍増させることを目指します。

これらの取り組みを通じて、大和ハウスは環境に配慮した企業活動を推進し、持続可能な社会の実現に向けた貢献を継続していく意向です。

今後の展望



この協定は2024年から始まり、2029年までの長期にわたり実施される計画です。大和ハウス工業は、今後の活動を通じて、より持続可能で環境に優しい社会の実現を追求し、地域社会や産業界における脱炭素化の先導役を担っていくでしょう。これにより、木材の利用が進むことで、環境負荷を軽減しつつ、万年の自然環境との調和を目指していきます。


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会社情報

会社名
大和ハウス工業株式会社
住所
大阪府大阪市北区梅田3-3-5
電話番号
06-6346-2111

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