One World Technology、1億円の資金調達を達成し邸園シェアリング事業を加速

One World Technologyと新たな宿泊体験

株式会社One World Technologyは、東京都目黒区に本社を置く新興企業で、海外の富裕層向けに日本の邸園でのシェアリング事業「The Reque（ザ・リキュウ）」を展開しています。このたび、エンジェルラウンドにおいて1億円の資金調達を実施したことが発表されました。

資金調達の背景

この資金調達には、元ゴールドマン・サックスの投資部門の日本共同統括である田中渓氏や、著名な教授や経営者、計11名が参加しました。この資金は、土地の取得や設計プランの開発を行う初期投資に充てられ、事業の加速を目指しています。さらに、今後はベンチャーキャピタルや企業ベンチャーキャピタルからの追加資金調達も視野に入れています。

「The Reque（ザ・リキュウ）」の魅力

「The Reque」は、日本を訪れる海外富裕層に向けて、庭園や茶室を持つ日本家屋を少人数のオーナーで共同所有する新しい形の宿泊体験を提供します。このサービスは、訪日外国人が選ぶ宿泊施設として、外資系ラグジュアリーホテルに代わる選択肢を提案します。

このプロジェクトは、「千利休が現代に生きていたらどういう家を作っただろうか」という問いから出発し、現代の建築家たちが“最前線の日本”を表現する空間を創出します。作庭には歴史ある京都の植物園である植彌加藤造園が参画し、四季折々の景観が楽しめます。また、禅の精神的な側面も意識し、伊藤東凌氏が監修した住空間を提供します。

経年優化と持続可能な資産形成

本事業は「経年優化」をテーマにしており、時間が経つことで価値が高まる建築を目指しています。このような考え方に基づいて、時間を経ても魅力が増す日本庭園を中心とした持続可能な不動産の形を提案しています。

海外富裕層へのリーチ

販売については、株式会社TonTonとの業務提携により、同社のラグジュアリー不動産プラットフォーム「Forbes Global Properties」のネットワークを活用し、海外富裕層へのアプローチを行います。2026年から段階的に拠点展開を開始し、2030年頃には海外も含めた10拠点での運営を見込んでいます。

投資家の声

投資家たちからの期待も寄せられています。

田中渓氏のコメント

「日本文化を『体験から資産へ』昇華させる挑戦に共感し出資を決めました。One World Technologyのアプローチは文化継承と経済合理性を両立させる新しいラグジュアリーモデルです。」

入山章栄氏のコメント

「観光立国としての日本の未来に向けて、海外富裕層のためにより良い宿泊体験を提供することは、非常に重要です。One World Technologyのビジネスモデルには大きな期待があります。」

けんすう氏のコメント

「時間が経つことで価値が上がる事業に期待しています。本サービスは日本庭園の価値を再認識させる素晴らしい試みです。」

会社概要

株式会社One World Technologyは、2023年12月に設立され、日本の伝統的な庭園文化を新しい形で体験できるサービスを提供しています。問い合わせや詳細については、公式ウェブサイト（oneworld-tech.com）をご覧ください。

新たな宿泊体験を提供する「The Reque」に、今後も注目が集まります。