国内最大級の営農型太陽光発電所の開所
徳島県小松島市に、出光興産が運営する国内最大級の営農型太陽光発電所が稼働を開始しました。この発電所は、太陽の動きに合わせて太陽光パネルの角度を自動で調整する高度なシステムを採用しており、農業とエネルギー生産の両立を目指しています。
発電所の特徴
この発電所は、株式会社クリーンエナジージャパンが開発した可動式の架台を使用しており、両面受光型の太陽光パネルによる発電を実現しています。水稲の生育期(4〜8月)には、パネルの位置を調整して水稲への日射を優先し、その裏面でも受光することで発電量を確保。一方、非生育期にはパネルが日射を最大限に受けるよう運用され、年間を通じた安定した発電量を維持します。
また、架台の高さは3.8mで、作業に使用するトラクターなどの農機具が問題なく通ることができ、農業作業の安全性と効率性が確保されています。
地域への貢献
出光興産は、この営農型太陽光発電所を通じて、発電事業から得た収益の一部を地代として農業者に還元する仕組みを設け、農業の安定収入を支援します。これにより、高齢化や後継者不足、荒廃農地の問題など、地域社会のさまざまな課題にも貢献することが期待されています。
現代の農業は、環境の変化に対する抵抗力を高める必要があります。この発電所は、上部からの適度な遮光効果を活用して水稲の高温障害に対応することも視野に入れています。
エネルギーの未来
日本の第7次エネルギー基本計画では、2040年までに再生可能エネルギーの比率を4〜5割に引き上げ、そのうち太陽光発電の割合を23〜29%とする目標が掲げられています。この目標達成のためには、新たな太陽光発電の設置面積が大幅に必要とされますが、効果的な設置場所は減少傾向にあります。
出光興産はこの課題に対し、国内の約440万haの農地を活用することで、農業と太陽光発電の共生を図っています。農地の約5%を利用すれば、現在の太陽光発電の発電能力を約2倍にすることが可能と計算されています。これにより、再生可能エネルギーの拡大と同時に国産エネルギーの確保、さらにはエネルギー安全保障の強化にも寄与します。
将来的には、農業法人や地方自治体、企業などとの連携を通じて、協業スキームの拡充を考えています。営農型太陽光発電の普及拡大を目指すこの新たな取り組みは、地域社会の持続可能な発展に向けた重要なステップです。
発電所の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|
| - | - |
| 農地面積 | 2.8ha(280m×100m) |
| 栽培作物 | 水稲 |
| 設備容量 | 1,998kW |
このように、出光興産が開設した募金型太陽光発電所は、地域社会に貢献しつつ持続可能なエネルギーの未来を築いていく重要なプロジェクトです。