コスモ石油と関西電力が手がける新CCS事業の設計業務を受託

コスモ石油と関西電力による新たなCCS事業

令和6年度に向けて、コスモ石油株式会社と関西電力株式会社は新しい試みとして、先進的CCS（Carbon dioxide Capture and Storage）事業の設計作業に関する業務を受託しました。このプロジェクトは、九州電力、中国電力、電源開発、三井物産、レゾナック、UBE三菱セメントと共同で行われており、マレー半島沖南部で進められます。

この受託業務の内容は、堺泉北エリアにおいて、両社グループが所有する堺製油所と堺港発電所から排出されるCO₂を分離、回収し、その後液化・貯蔵を行うという一連のCCSバリューチェーンを設計することです。この新しい取り組みにより、二酸化炭素の管理がより効率的に行われることが期待されています。

CCSの重要性とそのプロセス

CCS技術は、地球温暖化対策としての重要性が高まりつつあります。具体的には、排出されたCO₂を大気中から回収し、地中深くに貯留することがポイントです。これにより、温室効果ガスの削減に寄与し、ゼロカーボン社会の実現に向けた一助となります。

コスモ石油と関西電力は、液化・貯蔵・出荷設備を共同で検討し、より大規模で効率的な設計を可能にします。このような取り組みは、堺泉北エリアのエコシステムを形成するための重要なステップとなるでしょう。

今後の展望

両社グループは、将来的に堺泉北エリアにおける他のCO₂排出源を持つ事業者との協業を図り、エリア全体でのCCSバリューチェーンの構築を目指します。これにより、地域全体での脱炭素化が進み、持続可能な社会の実現に貢献できると信じています。エネルギーの効率的な利用と排出管理は、現代社会の重要なテーマであり、企業の責任として果たす必要があります。

結論

今回の設計業務の受託は、コスモ石油と関西電力の共同で行う新たなCCSプロジェクトの第一歩です。この取り組みを通じて、CO₂の排出削減に向けた具体的なアプローチが進むと期待され、今後の進展に注目です。ゼロカーボン社会の実現に向けて、一歩ずつ着実に前進する両社の姿勢は、他の企業にも大きな影響を与えることでしょう。