新しい味わいの次世代ロールケーキが登場！食品ロス解消への挑戦

新しい味わいの次世代ロールケーキが登場

石川県金沢市に位置するコンコント菓子店は、独自の「Oishii糀純生ロールケーキ」を発表しました。この喜びをお届けするスイーツは、脱脂粉乳の余剰在庫を利用し、糀菌発酵の力で生まれた次世代のロールケーキです。2025年7月から販売が開始され、金沢で既に高評価を得ていますが、今後は全国展開も視野に入れています。

脱脂粉乳の余剰在庫に着目

社会課題の一環として、脱脂粉乳の余剰在庫が問題視されています。この状況を打開するため、コンコント菓子店は、国産の脱脂粉乳と米糀を使用した「UMAMIミルクペースト」を開発しました。このペーストから引き出される旨味成分が、従来のロールケーキにはない新たな味わいを生み出しています。具体的には、グルタミン酸が540mg/100g含まれ、元のロールケーキと比較して約4倍の旨味を実現しました。

糀発酵の魅力

糀の発酵技術が、驚くほどの「しっとり感」と「ふんわり感」の両立を可能にしました。水分保持が向上することで、食感が一変し、なおかつ優しい香りとコクが加わり、味わい深さも際立っています。また、クリームには北海道産の純生クリームと糀発酵UMAMIキャラメルソースを混ぜ込むことで、芳醇な香りとともに発酵由来の奥深い旨味が調和しています。

社会貢献への取り組み

コンコント菓子店の代表、大平弘二氏は「余っていたものを新しい美味しさに変えるのが私たちの使命」と語ります。食品ロス削減や酪農支援、さらにはフードテックの視点からも、この新商品は重要な位置を占めています。2025年度の脱脂粉乳在庫見通しでは、8万トンを超える在庫が問題視されており、コンコント菓子店はこの問題に対して「余剰を旨味に変える」アプローチで、持続可能なスイーツ作りを推進しています。