三菱UFJ信託銀行との事業連携
2023年、株式会社タナベコンサルティング(以下、タナベ)は、三菱UFJ信託銀行(以下、三菱UFJ)との事業連携を発表しました。この協業により、両社は全国の上場企業および上場準備企業へ向けた支援サービスの拡大を目指します。
1. 連携の背景
近年、国内外での経済環境は目まぐるしく変化しており、多くの企業が持続的成長を目指すために経営戦略を見直す必要性に迫られています。特に、事業承継やデジタルトランスフォーメーション(DX)、人的資本の経営、グローバル戦略、環境・社会・ガバナンス(ESG)への対応など、様々なニーズに応じた経営課題が浮上しています。これに伴い、銀行や信託銀行も金融サービスの提供にとどまらず、顧客企業の複雑化した経営問題を理解し、解決への支援を求められています。
この流れを受け、タナベは1970年の創業以来の豊富な経営コンサルティングの実績を生かし、三菱UFJと連携することで、こうしたニーズに応える体制を整えました。
2. 連携内容
タナベの経営コンサルティングサービスと、三菱UFJの資本関連ソリューションを組み合わせることで、両社は顧客企業への付加価値をさらに向上させていきます。具体的には、三菱UFJの顧客である主に上場企業に対し、タナベが提供する経営コンサルティングサービスや経営者教育プログラムを通じて企業価値の向上を図ります。
これにより、タナベの顧客企業(上場企業はもちろん、上場を目指す中堅企業)に対しても、両社のサービスを統合し、より広範囲な支援を実現することが可能になります。
3. 今後の展望
この連携の成果として、両社は顧客企業に対し資本から経営に関わる課題解決を一気通貫で支援できる体制を構築していく考えです。タナベと三菱UFJの強みを相互に融合させることで、企業が直面するさまざまな経営課題の解決に貢献し、より持続可能な社会の実現を目指しています。
4. 三菱UFJ信託銀行について
三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一部として、大企業・上場企業向けに幅広い金融サービスを提供しています。多様な資金調達手法や戦略的な不動産活用、証券代行、年金制度、資産管理・運用など、顧客のニーズに対応した多角的なソリューションを展開しています。
タナベコンサルティンググループ(TCG)について
TCGは、1957年に設立された日本の経営コンサルティングの先駆者であり、「企業と共に成長する」をテーマに、約900名のプロフェッショナルによって構成されています。中堅企業を中心に、大企業や中規模企業の経営層を対象としたコンサルティングを行い、創業以来18,900社以上の支援実績があります。このように、グループの多くの実績と専門知識を基に、国内外で広がる経営課題の解決に寄与しています。