歴史的建築で進化する新しい働き方
株式会社Digital Entertainment Asset(以下、DEA)は、建設業界の大手である株式会社竹中工務店、さらにコワーキングスペースの運営を行うグッドルーム株式会社と手を組み、空間UIプロジェクト「Tap & Trail」の実証実験を新橋の歴史的建築「堀ビル」にて開始しました。この実験は、NFCタグとスマートフォンを駆使して、建物そのものを新たなインターフェースとして機能させることを目指しています。
実証実験の背景
新橋エリアは、多様な業種が行き交う場所ですが、利用者は目的を持って移動しがちで、偶発的な交流が生まれにくい状況が指摘されています。そこで、この実証は「働く日常の場」であるコワーキングスペースを舞台に、利用者が楽しみながら自然と身体活動を促進できる動線を意識的に設計します。
また、閉塞感のない自由な交流やコミュニケーションの基本に立ち返り、利用者同士の触れ合いを促進することを狙いとしています。参加者がNFCタグをタップすることによって階段利用や他者との接点を持つ仕組みで、ゲーム感覚で施設を活用できる体験を提供します。
実施概要
本実証実験では、竹中工務店のイノベーション創出機能であるCOT-Lab®シンガポールとCOT-Lab®新橋が協力し、どのような空間設計が人々の健康的な行動や交流を促すかを検証します。これにより、センサー工事などの大掛かりな変更を加えることなく、NFCタグの設置のみで人々の行動を変えることができるかどうかを探ります。
また、「ここに来ると自然と人と話せる」「歩きながら楽しいことができる」といった印象を与え、コワーキングスペースの魅力をさらに高めて新規利用を促進する仕掛けを評価します。
堀ビルについて
実証実験の舞台となる堀ビルは、新橋にある歴史的な建築物で、近代的な価値を保ちながら現代的な利用が続けられています。このような建物は、都市の記憶と現在の働き方が交差する場として注目を浴びています。
この歴史的な空間にデジタルの要素を重ねることで、利用者に新たな体験をもたらすことを期待しています。物理的な改変は最小限に留めつつ、どのようにして人々の動きや交流を変化させることができるかがポイントです。
実証実験のポイント
1. 利用者が自然に回遊や階段利用を促されるか
2. 利用者同士で偶発的な会話や交流が生まれるか
3. 行動ログが利用者自身に価値あるフィードバックを提供するか
4. コワーキングスペースの魅力向上や新規利用促進につながるか
実証実験が終了した後、参加者には自身の行動傾向や交流の広がりを示したパーソナルレポートが提供される予定です。
今後の展開
DEAは本実証実験で得た知見を元に、オフィスや商業施設への展開も視野に入れています。建築とデジタル、ゲーミフィケーションが結びついた新しい空間の形を提案し、人々が集まり、動き、交流する場を創造することを目指します。
デジタルと現実の融合
このプロジェクトを通じて、これまでの働き方に革命をもたらすような空間ができることを期待しています。歴史的な建物を生かしつつ、テクノロジーの力を借りた新しいスタイルの働き方が、今後どのように進化していくかが見所です。