LTE対応インテリジェントゲートウェイ「Coral Edge」の新発表
ライブロックテクノロジーズ株式会社が新たに発表したLTE対応インテリジェントゲートウェイ「Coral Edge」は、IoTシステムの課題を解決するために開発された革新的な製品です。本製品は、過酷な環境においても高い安定性を持ち、特に産業用IoTシステムに最適です。ここでは、「Coral Edge」の特長や背景について詳しく解説します。
開発の背景
IoTシステムの運用においては、厳しい外部環境がもたらす問題が度々取り上げられています。障害が発生した際に現場に駆けつける手間が大きく、またIPカメラなどを接続する際の課題も多く存在します。これらの問題を解決するため、ライブロックテクノロジーズは「Coral Edge」を開発し、運用の効率化を図ることを目指しました。
「Coral Edge」の主な特長
1. 過酷な環境への強さ
「Coral Edge M7000」は、-30℃から70℃までの広範な動作温度範囲を持ち、屋外や車載環境でも安定して動作します。また、DC5Vから32Vという広い電源範囲をサポートしており、電圧の変動やノイズ、瞬停にも強い設計です。この特長が、厳しい環境下での運用を可能にしています。
2. 自律回復機能の搭載
本製品には、自律的に障害を克服するためのSSR(Self Sustaining Recovery)機能が装備されています。これにより、温度変化やモバイル電波環境の変化などによる障害が発生した場合でも、自力で再起動や再接続を行う能力を備えています。この機能によって、専門スタッフが現場に駆けつける手間や時間を大幅に削減できます。
3. PoE給電機能
「Coral Edge V7000」では、業界初となるPoE(Power over Ethernet)対応機能を搭載しました。この機能により、PoEハブを必要とせずにIPカメラに直接電源を供給でき、さらに死活監視を行うことで、ハングアップしたカメラを再起動することが可能です。この特長は、屋外での安定した運用を支える要素となっています。
4. リッチなハードウェア環境
Coral Edgeは、エッジアプリケーションの実行に必要な充実したハードウェアリソースを備えており、Oracle Java SE Embedded 8を標準で搭載しています。これにより、サーバー上で開発したJavaアプリを容易に活用でき、さまざまなアプリケーションを流用しやすくなっています。
今後の展望
「Coral Edge」は、既に日本システムウエア社のToamiとの動作確認を完了しており、今後は米国PTC社のThingWorxの動作確認も進める予定です。さらに、多様なIoT/M2Mアプリケーションやクラウド型監視カメラアプリの動作確認を進め、広範囲な連携を強化していく計画です。来春には製品ラインナップの強化やデバイス管理ツールの提供も予定しており、目指すは三年で10億円の売上です。
発表イベント
「Coral Edge」は、2015年9月30日から東京ビックサイトで開催される「IoT Japan 2015」に出展される予定です。この場で実際の製品を体験できる機会となりますので、ぜひご注目ください。
会社概要
ライブロックテクノロジーズは、モバイル通信機器の開発と販売において豊富な経験を持つメンバーによって創業されたベンチャー企業です。エッジコンピューティングの重要性に注目し、インテリジェントなモバイルデバイスの開発に尽力しています。同社は、IoT関連の様々なソリューションを提供し、人々の生活をより豊かにするための新たな価値を創造しています。詳しくは、
ライブロックテクノロジーズの公式ページをご覧ください。