三菱食品の再生可能エネルギーへの取り組み
三菱食品株式会社は、Carbon EX株式会社との協働により、非化石証書を利用して実質的に再生可能エネルギーを100%実現する方針を発表しました。この取り組みにより、同社が全国に展開する約400の事業所での電力利用を、すべて再生可能エネルギーに切り替えることを目指します。
非化石証書とは?
非化石証書は、再生可能エネルギーや原子力など、CO2を排出しないエネルギー源から生成された電気の「環境価値」を証明するための制度です。この証書を取得・取引することで、利用者は自らのエネルギー供給が環境に配慮されていることを示すことができます。三菱食品は、この仕組みを通じて、2030年のCO2排出削減目標を達成するための持続可能なアプローチを進めています。
地域の食のインフラを支える責任
三菱食品は、全国規模で物流ネットワークを展開しており、加工食品、酒類、低温食品、およびお菓子の卸売を主な業務としています。このビジネスは、災害時などの安定した供給をはじめ、社会への貢献が求められています。しかし、全国の物流センターにおけるエネルギー消費のうち約9割が電力であり、特に賃借拠点の占める割合が高いため、再生可能エネルギー化は大きな課題となっていました。
三菱食品は、直接電力契約を結んでいる拠点のCO2フリープランへの移行を進める一方、2030年目標に向けた取り組みを強化するため、コスト効率と信頼性の両立を図る非化石証書の導入を決定しました。
Carbon EXとの戦略的パートナーシップ
Carbon EXは、専門知識を持つ企業として、非化石証書の活用を支援し、全国規模でのエネルギーの再生可能化を助けています。このパートナーシップにより、三菱食品は効率的なエネルギー転換の体制を確立し、二酸化炭素排出量の大幅な削減を目指しています。
持続可能な未来へ向けて
三菱食品は、非化石証書の導入を単なる削減施策としてではなく、再生可能エネルギーへの投資と捉えています。省エネ・創エネの取り組みを両立させることで、サプライチェーン全体での脱炭素化を進めていく方針です。
このように、同社は食のビジネスを通じて社会に貢献し、Carbon EXとの協業を通じて業界全体での脱炭素を推進していく考えです。次世代に持続可能な食のインフラを残すことを目指し、積極的な取り組みを続けていきます。
会社情報
Carbon EX株式会社
- - 代表者: 西和田 浩平、竹田 峻輔
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
- - 事業内容: カーボンクレジットおよび排出権の取引運営
- - 公式HP: Carbon EX公式サイト
三菱食品株式会社
- - 代表者: 京谷 裕
- - 所在地: 東京都文京区小石川一丁目1番1号
- - 事業内容: 加工食品・低温食品・酒類および菓子の卸売、物流事業等
- - 公式HP: 三菱食品公式サイト
以上のように、企業としての社会的責任を重視しつつ、持続可能なエネルギーの活用を進める取り組みが注目されています。今後、三菱食品の再生可能エネルギー化の進展に期待が寄せられています。