地域と共に育む未来への挑戦、ねっかの米焼酎とウイスキーづくり
合同会社ねっかは、2023年の農林水産省主催の「ディスカバー農山漁村の宝アワード」にて、「楽しさ・想いが次世代につながる地域貢献賞」を受賞した注目の企業です。代表の理念は「地域の想いをかたちにし、楽しいを次世代につなぐ」ことです。
この理念に基づき、彼らの米焼酎「ねっか」は、地元の田園風景を守るため、また地域の雇用を生み出すために製造されています。
2023年1月7日、合同会社ねっかの代表は首相官邸で開催された交流会にも出席し、石破茂総理大臣をはじめとする重要な方々に、自社の取り組みを説明しました。
交流会では、石破総理が試飲した米焼酎「ねっか」に感激し、「大変おいしい」と評価。その中で、総理は「地方から楽しい日本を築いていく」というメッセージを発信し、ねっかの理念にも共鳴する内容となりました。
地域の魅力を伝える取り組み
ねっかは、地域の子供たちに地元の魅力を伝える活動「FUKUSHIMA NEXT」を実施しています。この活動では、只見町の小・中・高校と連携し、田植えや稲刈りを共に行ったり、酒米を利用した焼酎を製造し、その成果を成人式でプレゼントするなど、教育的な側面も持ち合わせています。
これにより、子供たちは地域の物づくりのプロセスに触れ、地元への愛着を深める機会を得ています。また、これらの取り組みは「ふくしま地産地消大賞」や「新しい東北」復興ビジネスコンテストなど多くの賞を受賞しています。
持続可能な農業の実践
さらに、合同会社ねっかは、自社で7haのJGAP認証圃場を管理し、持続可能な農業を実践しています。JGAPとは、持続可能な農業を実現するための生産工程管理の取り組みであり、安全で環境保全に配慮した農業を行うことを証明します。
ねっかでは、科学的な検査を通じて農業の安全性を確保しており、ノンプラスチック肥料を使用した農業は地域農家にも波及しています。
最先端のAI解析を利用した施肥を行っており、技術の進化にも対応し次世代に高い技術を継承することを目指しています。
新たな挑戦、ウイスキーづくり
合同会社ねっかの次なる挑戦として、ライスウイスキーの蒸留計画があります。2021年には国内第1号となる輸出用清酒製造免許を取得し、現在は東京電力福島第一原子力発電所の影響で出荷が止まっていますが、販路を北米へ拡大する計画を進めています。
ウイスキー蒸留所の設立や製造はまだ先ですが、ねっかはこの新プロジェクトを通じて、地域の田園風景を守りながら雇用機会を生み出すことを考えています。
今後も合同会社ねっかは地域の子供たちと共に成長し続けながら、地域資源を生かし、全国や世界へと羽ばたく企業を目指していくでしょう。