不登校からの進学受験ガイドがついに発売
今年11月17日、全国の書店とAmazonで、書籍『不登校からの進学受験ガイド』が発売されます。本書は、不登校の子どもたちが進学に向けてどのように道を切り拓くことができるかを探求しています。
著者の山田佳央氏は、早稲田大学を卒業後、日本たばこ産業(JT)に勤務し、2009年に個別指導塾「ココロミル」を開校しました。長年、不登校の子どもたちに対して新しい形の支援を行い、多くの実績を重ねてきました。彼のアプローチは、できない子どもにこそ質の高い指導を提供するというもので、受験における成功事例を多数積み重ねています。
不登校の現状と課題
この書籍は、不登校の原因や実際の状況を詳しく分析しています。例えば、不登校の原因として「いじめ」が思われがちですが、実際には「学業不振」がはるかに多く、全体の約24%を占めるという事実があります。また、オンライン授業が一部の上位層にしか効果をもたらさず、大手進学塾が「開成化」してしまっているという声もあります。さらに、通信制高校の大学進学率はわずか11%しかないのが現状です。
加えて、学校に対する様々な意見がある中、質の高い教師が不足しているという懸念も浮き彫りになる中で、保護者や子どもが抱える「未来への不安」を和らげる方法を本書は示唆しています。特に、不登校の学生が新しい友人や教師との出会いを通じて問題を解決できる成功事例は、前向きな例として紹介されています。
本書の主な内容
本書『不登校からの進学受験ガイド』には以下のような章立てがあり、不登校の子どもを持つ家庭に向けた具体的な内容が盛り込まれています:
- - 「受験」が不登校を解決する理由
- - 不登校だからできた受験成功の実例
- - 不登校問題の現状の整理
- - 不登校の子が通える教育機関の案内
- - 不登校から受験までの具体的なガイド
- - 公立学校の抱える不登校の構造的要因
- - 不登校の子に合う学校を見抜くコツ
- - 教育機関の選び方と指導方法の具体例
このように多岐にわたる内容を通して、小中学校の不登校生徒数が2021年には19万6127人に上ることから、もはや「不登校」が特別な事例ではない時代において、どのように自らの進路を切り開いていくかを考える手助けをします。
未来への選択肢
著者は、進学に関する選択肢を知ることが不安を和らげるカギだと強調しています。学校に行けない日々がある中でも、自分の未来を見つめ直し、可能性を広げるために何ができるのかを探求します。人生は進学だけにとどまらず、やりたいことを見つけることが大切だと説いています。
不登校に対処するための具体的な方策が明記されている本書は、全国の多くの家庭にとって役立つ一冊です。心配する保護者にとって、子どもに最適な進路を見つけるための情報を提供します。進学受験を通じて不登校の問題を解決する手助けをしてくれる本書に、大いに注目です。