長野県諏訪市が手掛ける「伴走型相談支援サービス」
長野県諏訪市で、母子モ株式会社が提供する「子育てDX®」が導入され、デジタル化が進む子育て支援の新たな一歩が踏み出されました。このサービスは、妊産婦や子どもを持つ家庭を支援するために設計されており、2023年5月12日から正式に運用を開始しています。まず、諏訪市は「諏訪市の子どもが幸せに輝くために」という理念のもと、保護者一人ひとりの希望を実現する社会を目指しています。
デジタル化を通じた子育て支援
昨年4月より、諏訪市では母子手帳アプリ『母子モ』を導入し、地域名を付けた『すわっ♬ぷり』として利用されています。このアプリは、妊産婦と子どもの健康データ管理、予防接種のスケジュール管理、地域情報の提供など、多様な機能を持ち、忙しい家庭を助ける役割を果たしています。
この度の「伴走型相談支援サービス」の導入により、利用者は妊娠届の提出や産後ケアの利用申請を便捷に行えるようになります。従来の手続きに比べて、アプリを使うことで、面談予約もオンラインでできます。これによって、負担を軽減し、待ち時間や混雑を避けることができるのです。さらに、自治体の職員は、予め準備を行うことで業務を効率化できるメリットもあります。
保護者の満足度を高める新しい試み
このサービスでは、手続きを簡略化し、個々のニーズに応じた支援を実施。これにより子育て世帯の不安を解消し、安心して子育てができる環境づくりにも寄与します。2030年までには、妊娠から子育て期における手続きのデジタル化を推進し、必要な情報を迅速に提供することを目指します。
具体的には、厚生労働省と連携した乳幼児の予防接種予診票デジタル化の地域実証試験を行い、社会実装を進めています。このように、『子育てDX』が掲げる目標は、地域と共に「安心で簡便な子育て」を実現することなのです。
「母子モ」アプリの魅力
アプリ『母子モ』には多彩な機能があります。妊産婦の健康情報を手軽に管理できるほか、育児や仕事に忙しい父母をフォローする育児日記『できたよ記念日』や、地域情報の配信機能も充実。家族との情報共有も可能で、離れた地域に住む祖父母などとも簡単につながれるのが特徴です。
さらに、アプリを通じて地域のイベントやサポート情報も得られるため、子育て家庭にとって非常に助かります。利用は無償で、広く地域の方々に開放されているのも嬉しいポイントです。
アクセス方法や導入の背景
『母子モ』は、App StoreやGoogle Playからダウンロード可能で、対応OSはAndroid 8.0以上、iOS 15.0以上となっています。また、Webブラウザからもアクセスでき、地域ごとに異なるサービス内容を確認できます。これにより、諏訪市はデジタルを駆使し、より良い子育て支援を目指しているのです。
諏訪市の取り組みは、子育て世帯にとって身近なサポートを提供し、地域全体で次世代を支援する重要なアプローチといえるでしょう。子育てに対する期待や不安を抱えるすべての家庭にとって、今後の成果が楽しみです。