新たな時代の無形資産創出
企業の競争力は、物理的な資産だけでなく、無形資産に大きく依存しています。この背景から、リーガルテック株式会社(東京都港区)は、新たな取り組みとして「AI発明工場(AI-IP Factory)」の運営を本格的に開始しました。このプロジェクトは、企業が持つ研究ノートや技術文書をもとに、新たな発明を生み出し、その価値を体系化することを目指しています。
AI発明工場の4つの柱
この「AI発明工場」は、以下の4つの主要プロダクトから構成されています:
1.
IPGenius - 発明創出のフェーズを支援し、研究ノートや技術文書から重要な情報を抽出、構造化された形式で提供します。
2.
MyTokkyo.Ai - 世界の特許情報を駆使して、創出された発明の差別化や市場における位置付けを分析します。
3.
リーガルテックVDR - 技術文書の安全な管理を行い、社内の発明の検討や審査をスムーズに進める機能を提供します。
これらの3つのプロダクトを統合することで、発明の創出から分析、さらにはその情報の共有・検討に至るまでのプロセスを一貫して支援します。
発明創出の課題と解決策
現在、多くの企業では技術情報が部門間で十分に共有されておらず、発明としての価値を引き出せずにいます。研究ノートや技術文書が宝の持ち腐れとなっているのです。このような状況を解消するため、リーガルテック社はAIの力を活用し、発明創出のプロセスを自動化・標準化し、属人化を排除する仕組みを整備しています。
利用シーンと効果
「AI発明工場」は、以下のような利用シーンでその効果を発揮します:
- - 研究ノートからの発明候補を抽出する。
- - 技術テーマを検討する際の特許状況を整理。
- - 新規事業における技術ポジションを明確化。
- - 発明審査や部門間での情報共有を円滑にする。
これにより、発明創出のスピードアップと技術情報の組織的な活用が期待されます。
事業インパクトと今後の展開
無形資産の価値が企業競争力に与える影響が増大する中、リーガルテック社の「AI発明工場」は、多様な産業において大きな需要が見込まれています。製造業、IT、医療、研究機関など、さまざまな領域でその導入が進むことが期待されています。中期的には、このプラットフォームを基盤にしたさらなるサービス拡充も計画されています。
会社概要
- - 会社名: リーガルテック株式会社
- - 設立: 2021年3月
- - 資本金: 3億7,900万円
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- - URL: www.legaltech.co.jp
今回の「AI発明工場」は、企業の知財戦略を次のレベルへ引き上げるものとして、今後ますます注目されるでしょう。