陸前高田市が未来ある学生を支援!新たな給付型奨学金制度の立ち上げ
2023年12月1日、岩手県の陸前高田市は、返済不要の給付型奨学金制度の運用資金を募るクラウドファンディングプロジェクトで、目標金額の1,600万円を達成しました。このプロジェクトは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」を通じて実施されました。寄付は引き続き受け付けられています。
このプロジェクトの背景には、陸前高田市が掲げる「夢と希望と愛に満ちた次世代につなげる共生と交流のまち」のビジョンがあります。市では特に若い世代が将来に対する夢を持てるよう、様々な施策を進めています。その中でも、新設された「給付型奨学金制度」は、地元出身学生の経済的な負担を軽減し、彼らの未来の選択肢を広げることを目的としています。
新たな奨学金制度の内容
日本の奨学金は一般的に、「貸付型」と「給付型」の2種類に分けられます。陸前高田市では、後者である給付型奨学金を新たに創設。具体的には、一人当たり総額で164万円を給付する計画です。これにより、学生やその親御さんの経済的な負担を軽減し、経済的理由で夢を諦めることのない社会を目指します。
給付型奨学金制度は、陸前高田市出身の大学生や専門学校生を対象に、入学時に20万円の一時金を給付し、さらに月額3万円を給付するといった形で実施されます。このように、より多くの学生が自身の夢を追求できるよう、具体的な支援を行っています。
市長のメッセージ
市長からは、「給付型奨学金制度は、経済的な事情で夢を諦めることなく、卒業後も健全なライフプランを送るための大切な支援です」とのコメントが寄せられています。また、この奨学金制度を周知し、地域の将来を担う若者をしっかりとサポートしていく意向が示されています。
プロジェクトの詳細
このガバメントクラウドファンディングによるプロジェクトでは、以下のような詳細が設定されています:
- - 寄付受付サイト: ふるさとチョイス「ガバメントクラウドファンディング」
- - 目標金額: 1,600万円
- - 募集期間: 2024年8月2日~2025年1月31日(183日間)
- - 寄付金の使い道: 陸前高田市出身の大学生や専門学校生を対象に、一時金・月額給付に活用
なお、目標金額が達成した後も、募集期間内は寄付が受け付けられるため、さらなる支援を求めています。
ガバメントクラウドファンディングとは
ガバメントクラウドファンディングは、トラストバンクが提供する、地方自治体が地域の課題を解決するために資金を募る仕組みです。自治体はプロジェクトオーナーとなり、寄付金の使途などを明確にして広く資金を集め、寄付者は自分の意思で使い道を選ぶことが可能です。これにより、コミュニティづくりと地域経済の活性化を図っています。
今後も、陸前高田市の取り組みを支持し、地域の未来を担う若者たちへの支援が広がっていくことが期待されます。