「PDハロウィ~ンフェス2025」が神戸で開催
2025年10月18日、神戸市北区のしあわせの村にて、「第3回PDハロウィ~ンフェス2025」が成功裏に開催されました。このイベントは、パーキンソン病の当事者やその家族、医療関係者、学生、ボランティアなど、さまざまな人々が集まり、相互理解を深めるための場となりました。主催はNPO法人コントロールPDであり、毎年、秋に行われるこのハロウィンイベントは、病気の早期発見と理解を促進し、当事者と社会との自然な交流を目指しています。
非日常な雰囲気での交流
コントロールPDの団体名には、パーキンソン病と向きあう当事者に、「病を上手にコントロールし、自分らしく生活してほしい」という願いがこめられています。特にハロウィンの時期に行われるこのイベントは、参加者が仮装をして楽しむというユニークなアイデアが盛り込まれています。今年は日本全国の15都道府県に加え、海外からも参加者が来場し、合計210名が集まりました。
PD当事者発の新たな取り組み
イベントの中で印象的だったのは、PD当事者が考案したヘルプカード「どしたん?カード」の発表です。このカードは、症状や服薬状況を周囲に伝えるためのもので、パーキンソン病の理解を促進するためのツールとして活用されます。また、同志社女子大学の学生によるパーキンソン病に関するアニメーションの上映も行われ、学生がこの課題に取り組んできたことが伝わる素晴らしい作品が披露されました。
和太鼓演奏でのエネルギー
和太鼓の演奏は、参加者に大きな活力を与えました。流通科学大学の和太鼓部によるパフォーマンスは、会場全体を一体感で包み込み、参加者が共にストレッチを楽しむ機会ともなりました。
参加者同士の交流
啓発ウォークでは、参加者がネームカードにサインをし合うなどして自然に交流が生まれました。また、仮装の投票も行われ、ここでも多くの笑顔が見られました。
今年の仮装大賞には、三重県の「サナカッパ」さんが選ばれ、見事、高得票を獲得しました。他にも企業が選ぶさまざまな賞があり、参加者全員が楽しむ時間が設けられました。
体験コーナーの充実
お昼の休憩時間には、ロックステディボクシングや和太鼓の体験コーナーが設けられ、多くの参加者が新たな体験を通じて交流しました。アメリカから導入されたボクシングプログラムに参加した皆は、楽しさを体験しながら活気に満ちた表情を見せていました。
共に学ぶセッション
午後には、企業ブース以外にも、PD当事者による展示やワークショップが開催されました。手芸や書字リハビリ、さらにはPDカルタなど、多彩な活動を通じて、共に生きる社会の実現を感じる機会が与えられました。
感動のフィナーレ
イベントの締めくくりには、俳句選句の発表や合唱、再びダンスを楽しむ時間が設けられ、多くの参加者が最後まで残りました。アンケート結果でも、参加者の93%が「パーキンソン病について知るきっかけになった」と回答し、圧倒的な評価を得たことが印象的です。
次回の期待
NPO法人コントロールPDでは、今後も継続的にイベントを開催する予定で、次回は2026年10月24日に予定されています。笑顔で溢れるこのイベントが、ますます多くの人々に広がることが期待されます。
graph LR
A[「PDハロウィ~ンフェス2025」の報告] --> B[「仮装で参加」]
A --> C[「ヘルプカード発表」]
A --> D[「和太鼓演奏」]
A --> E[「体験コーナー多彩」]
A --> F[「次回の期待」]
公式サイトやYouTubeチャンネルでの今後の活動にぜひご注目ください。