企業間交流を促進する越境型研修
2025年2月19日、東京都渋谷区にあるサッポロビール株式会社の本社にて、大手企業6社が共催する越境型研修「○○の達人」が開催されました。この研修は、一般社団法人プロティアン・キャリア協会の栗原和也氏を講師に迎え、参加者が異業種間の交流を通じてキャリア形成を促進することを目的としています。
研修の特徴と目的
「○○の達人」と呼ばれるこのプログラムでは、ANAホールディングス、IHI、サッポロビール、野村総合研究所、バンダイナムコアミューズメント、東日本電信電話といった多様な業種が集まり、企業間の枠を超えたディスカッションが行われました。参加者は、自社の課題を共有し、異なる視点からの意見交換を通じて自らの成長を目指しました。
研修の中心テーマは、「人材の流動性が高まる現代において、個人と組織の成長を支えるプロデュース力をどう高めるか」というもので、リーダーシップやマネジメントの柔軟性を身に着けることが求められています。
体験型ワークショップ
栗原氏による体験型ワークショップでは、「プロティアン・キャリア理論」が紹介され、受講者たちは自己のキャリアを見つめ直し、変化に適応するための具体的なアクションプランを考える機会を得ました。また、参加者同士のオープンな対話を通じて、キャリアの障害やその解消策についても話し合いました。
参加者からは次のような声が寄せられています。
- - 「実践的なフレームワークを学ぶことができ、チーム内でのキャリア形成に役立てる自信が得られた」
- - 「社会の変化に基づいたアプローチ方法が具体的に示され、今後の行動に繋がるヒントを得られた」
- - 「アイデンティティとアダプタビリティの重要性を再認識し、組織と個人の成長の関連性を深く理解できた」
講師のコメント
栗原氏は、今回の研修を通じて「組織をより良くしたいという思いを持った人たちとの交流が印象的だった」と振り返り、企業の垣根を越えた意見交換の重要性について述べました。彼は、今後も越境型の対話が増えていくことを期待しており、各企業の担当者がより良い社会創りに貢献することができる点に大きな価値を見出しています。
企業研修プログラムの展望
プロティアン・キャリア協会は、200社以上の上場企業に対して多様な研修プログラムを提供しています。人材育成に関するニーズに応じてカスタマイズされたプログラムは、リーダーシップ研修やチームビルディング、キャリアデザイン研修、DX推進研修など、多岐に渡ります。興味ある方は、協会の公式ウェブサイトを通じてお問い合わせが可能です。
このように、企業間での連携を深め、未来のキャリア形成を考える場を提供する越境型研修は、参加者に新たな視点を与えています。より多くの企業がこのような取り組みに参加し、活発な意見交換を行うことで、日本の人材育成の新たな道が切り拓かれることが期待されます。