業務PCのデータレス化を実現する新ソフト「Soliton SecureWorkspace」
株式会社ソリトンシステムズが、2024年10月28日に新しいソフトウェア「Soliton SecureWorkspace」をリリースすることを発表しました。この製品は、現在のデジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドシフトの流れに対応し、企業が求める安全な業務環境を低コストで提供することが特徴です。
1. データレス化の背景と課題
現在、ビジネス環境は急速に変化しており、特にリモートワークの普及に伴って企業の業務形態も多様化しています。その中で、データを安全に保管・管理することは大前提となっています。しかし、従来のVDI(仮想デスクトップ基盤)やSBC(サーバーベースコンピューティング)は、導入及び運用のコストが高いため、全ての企業が導入できるわけではありません。
このような課題を解決するために、Soliton SecureWorkspaceが登場しました。ユーザーは、自分の業務PC上に隔離された領域を設け、その領域内で安全にアプリケーションを利用することができます。この仕組みにより、従来に比べ大幅なコスト削減が期待されます。
2. Soliton SecureWorkspaceの特長
Soliton SecureWorkspaceは、同社が2017年にリリースした「Wrappingbox」を基に、操作性や機能を大幅に向上させた製品です。主な特長は以下の通りです:
- - 業務領域の隔離: 通常の操作性を保ちながら、データを端末に残さない環境を提供します。これにより、万が一のセキュリティ事故があった際でも、企業内部のデータが漏洩するリスクを減少させることができます。
- - 快適なアプリケーション利用: オフラインでのOffice編集やWeb会議などを行う際も、ストレスなく快適にできます。
- - 多要素認証とアクセス制御: 専用ゲートウェイを介して多要素認証が行われ、社内・クラウドへのアクセスも適切に制御されます。これにより、不正アクセスのリスクを大幅に軽減します。
- - シームレスなデータ管理: ネットワークフォルダ上のデータを簡単に閲覧、編集、保存、移動することが可能で、業務の効率性が向上します。
3. 今後の展望
Soliton SecureWorkspaceのリリースにより、リモートワークやネットワーク分離環境の構築を検討している企業に、より手軽で使いやすい選択肢が提供されます。特に、VDIの更新費用が高騰している中で、この製品は重要な代替提案となることが期待されています。
3年間で25万ライセンスの販売を目標としており、さらに多様化するITニーズに応えるため、ソリトンは高品質なソリューションを今後も提供し続けます。
4. ソリトンの原点
株式会社ソリトンシステムズは、1979年の設立以来、数々の「日本初」を成し遂げてきました。特に、ITセキュリティやサイバー対策に力を入れ、安全な社会の実現に貢献しています。同社の製品は、国産メーカーとして独自性を持ち、新しい技術トレンドに常に敏感であることが求められています。
Webに特化したセキュア業務ツールである「Soliton SecureBrowser」など、すでに多くの実績を誇る製品ラインアップを持つソリトン。それらを活かして、幅広い企業に対して最適な業務環境の提供を目指していく所存です。