Omioがシンガポールに新しい拠点を設立しアジア展開加速

Omioがシンガポールに新たな拠点を開設

最近、交通比較予約プラットフォームOmioがシンガポールにアジア太平洋地域(APAC)の統括本部と技術拠点を新たに設立したことを発表しました。この拠点は、アジア市場への本格的な進出を目指しており、特に日本を含むアジアの旅行者に向けて、スムーズな旅行体験を提供することを目指しています。

アジアでの戦略的パートナーシップ

Omioは、シンガポール経済開発庁(EDB)及びSG Growth Capitalの傘下にあるEDBIとの戦略的パートナーシップを締結しました。この協力により、Omioは鉄道や飛行機、バス、フェリーなど多岐にわたる交通手段を統合し、顧客に予約可能なオプションを提供することが可能になります。10年以上にわたる交通データの蓄積を活かしたAI技術の導入により、顧客体験が向上し、旅行がより快適になることが期待されます。

シンガポールの新拠点の役割

新たな拠点は2025年7月から本格稼働し、AI技術を利用した技術開発に特化しています。この技術拠点では、グローバルな移動手段における革新を追求し、Omioのビジョンである「すべての人にシームレスな旅行体験を提供する」ための新たなステージを形成するとしています。

事業拡大の背景

今回のシンガポール拠点の開設は、2025年に予定されているブラジル市場への進出に続くものであり、Omioの国際的な成長を象徴しています。新拠点の設立により、同社のサービス提供国は46カ国に拡大しました。現在、年間に10億人を超えるユーザーがOmioのサービスを利用しており、1日に8万以上のチケットが販売されています。

特に、日本から東南アジアへの旅行を考える人々にとって、この新しい拠点は多様な移動手段を提供する重要な要素となるでしょう。Omio CEOのナレン・シャームは、シンガポールを「私たちのビジョンを実現するための理想的な出発点」と位置づけています。