唐破風式台の誕生
2025-10-08 12:36:52

百年の技術が結実した唐破風式台、新時代の幕開け

百年の伝統技術を未来へつなぐ唐破風式台



石川県白山市の済田工務店が、創業100年を記念して新たに建てた唐破風式台が注目を集めています。このプロジェクトは、古来から受け継がれる宮大工の技術を次世代に伝えることを目的としています。

唐破風の魅力


唐破風は、コントラストのある美しい曲線を描く社寺建築特有の屋根のデザインです。中央が弓形になり、左右が反り返ったこの形式は、神社や仏閣の優美な姿を想起させます。済田工務店の新しい式台もこの技術を活かし、白山比咩神社や金剣宮など地域の歴史的な建築を思わせる仕上がりになっています。

職人の挑戦


唐破風式台の制作は、済田工務店の四代目を目指して多くの時間を修行している若手職人、済田泰杜(23)が中心となり行いました。泰杜は、金沢市の専門学校を卒業後、2年前から「となみ野建築」での修行を経て今回のプロジェクトに取り組んできました。彼は、曲線を描く檜の切り出しや、釘を使わずに組み上げる技術を駆使し、見事に唐破風式台を完成させました。

高さとデザイン


この唐破風式台は、その高さ約4メートル、幅約5メートル、高さ3メートルという大きなスケールを誇ります。特に、職人がじっくりと仕上げた銅板が光り輝き、見る者を魅了します。完成にあたり、泰杜は「建築を依頼された時は不安もあったが、納得のいくものができてほっとしている」と振り返りました。

先代たちの思い


3代目の社長である済田稚博(48)は、父親としての目線で「自分も7年の修行を経てきたが、技術的にはもう抜かれてしまった。この唐破風を造れれば何でもできる」と、息子の成長を喜んでいます。また、2代目の祖父である英治会長(74)も、孫の頑張りに「素晴らしい出来だ」と称賛の声を寄せています。

地域への貢献と未来志向


済田工務店は、今後も事業の拡大と地域貢献を目指し、さまざまなプロジェクトを計画しています。技術の継承や地域の文化を大切にしながら、新しい価値を提供することを目指しているのです。この唐破風式台の完成は、単なる新築ではなく、地域の文化遺産を未来へとつないでいく礎であると言えるでしょう。今後の展開に期待が高まります。


画像1

会社情報

会社名
株式会社 済田工務店
住所
石川県白山市明島町春89番地
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 石川県 白山市 済田工務店 唐破風

Wiki3: 石川県 白山市 済田工務店 唐破風

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。