脱炭素社会の実現に向けた新たなプロセスガス圧縮機の開発が進展
脱炭素化が重要視される現代、株式会社IHI回転機械エンジニアリング(以下、IHI回転機械エンジニアリング)は、商用CCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)の推進に向けた重要な一歩を踏み出しました。特に、同社が実施した実証試験では、プロセスガス圧縮機を用いて、CO₂を流体とした際に最高吐出圧力20MPaGの昇圧に成功したことが発表されました。
この成果は、超臨界状態のCO₂を深部塩水帯水層などに注入することに新たな可能性をもたらし、脱炭素化の取り組みに寄与するものです。CO₂の回収・利用・貯留は、気候変動問題に取り組むための重要な技術であり、IHI回転機械エンジニアリングはその中心的役割を果たそうとしています。
IHI回転機械エンジニアリングの技術力
IHI回転機械エンジニアリングは、ターボ型(遠心式)とレシプロ型(往復動式)の2つのプロセスガス圧縮機をラインナップしています。今回の実証試験ではターボ型を使用しました。このターボ圧縮機は、複数のピニオン軸を駆動する「多軸多段」のギアード構造となっており、一軸で駆動する「一軸多段型」と比べて各段のインペラの回転数を最適化できるため、省エネであることが大きな特徴です。
この技術は、空気分離プラントやLNG受入基地をはじめとする数多くのプロセスに適用でき、多くの実績を重ねています。IHI回転機械エンジニアリングの横浜工場で製造されるターボ型圧縮機は、高速回転・高効率ターボ技術に基づいており、世界的にも評価されています。
脱炭素に向けた今後の展望
今回の実証試験はIHI回転機械エンジニアリングにとって重要なマイルストーンです。同社は、脱炭素化の技術をさらに進化させ、CCUSを含む脱炭素バリューチェーンにおいて中核技術となることを目指しています。今後の展開として、脱炭素に高い貢献をするプロセスへの適用拡大が予定されています。
これに伴い、信頼性の向上や技術の確立を進め、環境負荷を低減するためのキーデバイスとしての価値を高めることに注力されています。また、持続可能で低炭素な社会の実現に向けた取り組みも強化されることでしょう。
今後、IHI回転機械エンジニアリングの技術がどのように環境問題に寄与するか、引き続き注目していく必要があります。脱炭素社会への移行は、多自然環境を守る上で重要な課題の一つです。この技術革新が、より持続可能な未来を創造する一助となることを期待しています。