ニッポニアニッポンの魅力
2022-03-10 18:07:45

異色のミュージカル映画「ニッポニアニッポン」がフクシマの現実を描く

異色の原発ミュージカル映画「ニッポニアニッポン〜フクシマ狂詩曲」



映画「ニッポニアニッポン〜フクシマ狂詩曲」が、2022年3月11日から17日までの間、東京のモーク阿佐ヶ谷にて一週間限定で上映されます。本作は、その名の通り、福島県の現実をミュージカルという形で描く異色の作品です。

物語の背景



舞台は、原発最前線の町、楢穂町。主人公・楠穀平を演じるのは、映画や大河ドラマで知られる演技派俳優、隆大介です。穀平は震災広報課に配属され、多様な個性を持つ同僚たちに囲まれながら、福島の厳しい現実と向き合うことになります。

物語は、彼が各地を訪れ、復興が進まない地域や、セシウムが降り積もる帰宅困難地域に目を向けるところから始まります。原発事故の影響を受けた人々の暮らしや、復旧作業に従事する作業員たちの姿を目の当たりにし、穀平は少しずつ戸惑いや困惑を深めていきます。

驚愕の宴会



物語は進み、穀平は役場の助役・村井(寺田農)から原子力研究所副所長就任を祝う会の準備を命じられます。その会で穀平が目にしたのは、凄惨な現実とは裏腹に、陽気に盛り上がる異様な宴会の光景でした。この対比が観客に衝撃を与えることでしょう。

豪華なキャスト



本作には、隆大介や寺田農をはじめ、柳沢なな、関口春雄、伊嵜充則、飯田孝男など、豪華な顔ぶれが揃います。特に、村井を演じる寺田は、笑顔で無邪気に人々を案内する悪役的側面を見事に表現しています。また、穀平の娘たちにはデコウトミリと慶徳優菜が扮し、物語に彩りを添えます。

監督とアート



映画の監督は、商業映画初挑戦となる才谷遼。彼は過去に、短編映画や独自の作品で数多くの受賞歴があり、今回の作品でも新たな試みに挑んでいます。また、映像には多彩なアニメーションが使用されており、眞賀里文子や伊藤有壱といったアーティストたちが参加しています。これにより、見る者を更に楽しませてくれることでしょう。

学びの場に



映画は、フクシマの現状を知るための大切な機会を提供します。上映後にはトークセッションも設けられ、作品に対する理解が一層深まることでしょう。特に、3月11日には彦すけあと小林準治、14日には桜井浩子、15日には伊嵜光則や関口晴雄らが参加予定です。観客の皆さんは、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

タイムテーブルと料金



上映は毎日13:20に行われ、一般料金は1,200円、学生やシニアは1,000円、会員は800円です。詳細は公式サイトを訪れて確認してください。

この映画「ニッポニアニッポン〜フクシマ狂詩曲」は、ただのエンターテイメントに留まらず、考えさせられる深いメッセージを持つ作品です。ぜひ、劇場でその目で確かめてください。

会社情報

会社名
株式会社ふゅーじょんぷろだくと
住所
東京都杉並区阿佐谷北2-12-19聖観ビル1F
電話番号
03-5373-5780

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