高校生の自転車事故防止新教材、トヨタとARROWSが共同開発
トヨタ・モビリティ基金の「タテシナ会議」自転車・二輪分科会が、高校生の自転車事故を防ぐための新しい交通安全教材を開発しました。この教材は、株式会社ARROWSと協力して制作されたもので、「交通事故を未然に防ぐ“危険予測”と“安全行動”」というタイトルです。自転車事故が頻発する中、特に高校生が安全に自転車を利用できるようサポートすることを目的としています。全国の高校への提供が始まっているこの教材は、既に10,000名を超える生徒から受け付けがあり、多くの学校で導入が見込まれています。
教材の特徴と授業構成
この教材は、高校生が自転車事故を「身近に捉える」ことを念頭に置いて設計されています。具体的には、以下のポイントを重視した授業構成になっています:
- - ケーススタディ: 高校生に多い事故類型を題材にした写真や動画を用いて、事故の原因や不安全な行動に共通するパターンを学びます。このアプローチにより、教科書的な知識だけでなく、実際の事故の背景を理解することが可能です。
- - グループワーク: 講義で学んだ情報を基に、自分の身近な場所での危険を探し出し、どのようにそれを回避するかをグループで討論します。この過程を通じて、実際の行動に結びつけることが狙いです。
- - 教師との連携: 教材の使用にあたり、先生と生徒が一緒になって考えることが重視されており、学校生活での交通安全への意識や行動の変化を促進することが目的です。これにより、ただの教材以上の効果を期待しています。
監修と協力機関
この教材の監修には、一般社団法人市民自転車学校プロジェクトの藤本典昭氏が関わっています。また、協力企業としてブリヂストンサイクル株式会社や東京海上日動火災保険株式会社、特定非営利活動法人自転車活用推進研究会が参加し、幅広い知見を活かした内容が強みです。
群馬県との取り組み
この教材は、群馬県との連携による「自転車と自動車いっしょにSTOP!-脱・自転車事故件数ワースト1-」というプロジェクトの一環として開発されています。学校のカリキュラムの中で利用できるよう設計されており、高校生が実践的な交通安全学習に参加できる機会を提供することを目的としています。
ARROWSの役割
株式会社ARROWSは、「世界的課題に取り組む、知性の体現者であり続ける」というミッションの元、教育改革を重視した事業を展開しています。特に、オンラインプラットフォーム「SENSEIノート」を運営し、全国の先生たちが情報を共有できるようにしています。教育の現場をより良くするために、常に新しいアプローチを模索し続けています。
まとめ
トヨタ・モビリティ基金とARROWSが協力して開発した高校授業用教材は、高校生に対する交通安全教育の新たな一歩となることが期待されています。自転車事故のリスクを理解し、実践的に防ぐためのこの取り組みが、多くの高校で導入され、安全な自転車利用が進むことを願っています。