推しの誕生日を祝う文化が生む新たな楽しみ方とアイデア

推しの誕生日を祝う文化

推しの誕生日を祝うことが、今や多くの人々にとって特別なイベントとなっています。この「推し活」の文化は、SNSを中心に広がりを見せ、様々なお祝いのスタイルが登場しています。最近、株式会社ブックリスタが運営する推し活アプリ「Oshibana」の「推し活研究部（おしけん！）」が行った調査によると、440人のユーザー中91.6%が、「推しの誕生日をお祝いしたことがある」と回答しました。

調査の概要

調査は2025年の7月から9月にかけて実施され、全国の推し活を楽しむユーザーを対象にオンラインで行われました。回答者の多くは10代から20代で、推し活の主な担い手としての若年層の動向が浮き彫りになっています。

SNSによる盛り上がり

調査結果では、推し活ユーザーの大半がSNSを通じてお祝いを楽しんでいることが分かりました。多くの人が自分の推しを大切に想い、特別な日をSNSで共有することで、他のファンとのつながりを深めています。特に、SNS投稿は推し活のお祝い方法として人気があり、ユーザーの中では8割以上がこの手法を選択しています。

グッズや祭壇での表現

推しの誕生日を祝う際には、お金や時間をかけて祭壇を作ったり、グッズを用いたりすることも多く見受けられます。祭壇づくりは、推しを視覚的に祝う象徴的な行為となっており、ユーザーがその愛情や熱意を示す一つの方法です。特に、祭壇を作ることに楽しさを感じている人が多く、集めたグッズをどうやって飾るかに工夫を凝らす楽しみもあるようです。

また、自身のスキルを活かしてイラストや小説を制作するユーザーも増えており、42.9%の人が推しのためにクリエイティブ活動を行っていると答えました。これは、推しの存在が新たな趣味や活動のきっかけとなっていることを示唆しています。

ユーザーのアイデア集

お祝いのスタイルやエピソードについても多様な声が寄せられました。いくつかのユニークなお祝い方法を見てみましょう：

- 徹夜でイラストを描き上げた。
- 推しが毎年開催するバースデーライブに参加。
- ゲーム内で特別なガチャを回して楽しむ。
- ケーキを用意して、推しの映像を見ながらお祝い。

これらのエピソードからも、各々の推しへの愛情表現が透けて見え、オンラインとオフラインの両方で楽しむスタイルが浸透しています。中には、推しと同じ方向に向いてバースデーソングを歌ったり、推しの聖地に足を運んだエピソードもあり、その地域の文化とも結びついています。

最後に

本調査は、単なるお祝いを超え、推し活を通じて得られる楽しみや仲間とのつながりの大切さを浮き彫りにしています。推しを祝う日が特別な意味を持ち、それが新しい趣味や思い出を創出するきっかけとなることが、現代の推し活文化の魅力といえるでしょう。今後も推し活の進展と、それに伴う新たな文化がどのように育まれていくのか、引き続き注目していきたいものです。