TriOrbの未来への挑戦
2023-04-26 13:00:01

自律移動と協調作業の未来を切り開くTriOrbの挑戦とは

TriOrbの挑戦:自律移動ロボット技術の未来



2023年2月、株式会社TriOrbは新たに設立され、全方向移動ロボット技術を基盤にした自律的な搬送および作業システムの社会実装を目指して資金調達を行いました。創業からの挑戦が、どのように産業界の課題解決につながるのかを探ります。

TriOrbの技術背景


TriOrbの全方向移動ロボットは、九州工業大学が開発した球駆動式全方向移動機構を中心に構築されています。この技術は、産業技術総合研究所での研究と事業開発を経て生まれ、ロボット同士が連携して物体を運び、様々な作業を協力して行うことを可能にします。

複数台での協調搬送


TriOrbのロボットは、単独では運搬できない長尺物や重量物を複数台で協調して搬送します。これにより、特別な移動ロボットを個別に用意する必要がなく、多様な作業ニーズに柔軟に対応できるメリットがあります。特に、従来の全方向移動機構と比べてコンパクトでありながら高い走行性能を持つため、狭小な場所での利用も見込まれています。

TriOrbの設立経緯


CEOの石田秀一氏は、九州工業大学での研究を通じて自律移動ロボットの技術を磨き上げてきました。修士課程や博士課程ではロボカップサッカーに出場し、日本国内外での受賞歴を持つ実績があります。博士課程修了後は、産業技術総合研究所で10年間、民間企業とともに生産現場の課題解決に取り組んできました。

効率的な移動と作業の実現へ


TriOrb BASEは、その高い性能に加え、メンテナンスの簡易性も大きな特徴です。ユーザーにとって、扱いやすさは重要なポイントであり、この技術は多くの現場で活用されることが期待されています。協調搬送機能を有することで、異なる種類のロボットが一緒に作業を行う際の効率も大幅に向上します。これにより、労働環境の改善や人手不足の解消が見込まれています。

石田社長と高橋遼平氏のコメント


石田社長は、企業設立にあたってのその思いを語り、「過去15年の研究が実を結び、TriOrbの技術が産業界に貢献できることが非常に嬉しい」と述べています。また、社外取締役として迎えられた高橋遼平氏は、TriOrbの技術が持つポテンシャルに期待を寄せています。

TriOrbの今後の展望


株式会社TriOrbは「with robots, make Our future.」という理念のもと、ロボットを使った新たな未来を創造することを目指しています。他の企業や研究者と連携しながら、さらなる技術開発を進め、工場・建設現場での実用化を図ることで、ロボット技術が当たり前に使われる社会を実現することを目指しています。

ロボット技術の進化がもたらす未来には、私たちの働き方や生活様式が大きく変わる可能性が秘められています。TriOrbの技術がどのように社会に貢献していくのか、今後の動向から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社 TriOrb
住所
福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8-1AIMビル6階
電話番号
050-8882-3182

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