アムネスティの新たな取り組み
アムネスティ・インターナショナル日本が、子どもたちの人権意識育成を目的とした新しい参加型学習プログラム「みんなの人権ワークショップ」を発表しました。このプログラムは、2022年に成立した「こども基本法」の理念を基に、子どもたちが自らの権利について理解を深めることを重視しています。特に、世界人権宣言を学ぶことは、権利意識を育むうえで非常に重要です。
成功の背景
1990年代から続くアムネスティの活動によって、詩人の谷川俊太郎さんが手掛けた、わかりやすい日本語の世界人権宣言の普及は多くの支持を得ています。今回のワークショップは、小学生から中学生を対象に設計されており、楽しい体験を通じて権利の重要性を感じてもらうことを狙っています。
プログラムの内容
このワークショップは、カラフルなイラストと谷川さんのわかりやすい言葉を使用し、大人でも難しく感じる世界人権宣言の条項を子どもたちが親しみやすく理解できるよう工夫されています。カリキュラムは対話式で進められ、参加者が自ら考え、意見を交流することができる内容となっています。
展示用素材の提供
ワークショップを実施する際には、印刷するだけで使える展示用画像も提供されています。これは、12月4日から10日の人権週間や国際人権デーに合わせて活用することができ、学校や自治体にとって非常に便利な資源です。具体的には、ファシリテーションマニュアルやイラスト、条文に関する資料がPDF形式で無償提供されています。
申し込み方法
プログラムへの参加希望や素材の利用については、アムネスティ・インターナショナル日本の公式サイトから申し込むことができます。この取り組みに関する詳細や、お問い合わせは以下のリンクから確認できます。
イラストから考える世界人権宣言
アムネスティ・インターナショナルについて
アムネスティ・インターナショナルは、1961年に設立された国際的な人権NGOであり、世界中で1,000万人以上を動員する運動となっています。様々な人権侵害への対抗を目指し、国境を越えた市民運動が広がる中で、1977年にノーベル平和賞を受賞した経歴があります。アムネスティ・インターナショナル日本は、1970年に設立され、日本における人権問題の認知向上に寄与しています。世界中の人権問題を理解し、広めるために、私たちがどのように関わるかを考えることが重要です。子どもたちが未来の人権擁護者となるための第一歩として、この新しいプログラムに参加してみる価値は十分にあります。