「和久傳 桑の日」が示す、食と自然のつながり
京都・京丹後での伝統と現代が交差する場所、和久傳。創業以来、和久傳は地域とのつながりを大切にし、その一環として2007年に始まった「和久傳ノ森」での森づくり活動が注目を集めています。
和久傳の歴史は、明治3年(1870年)まで遡ります。丹後地方の料理旅館としてスタートした和久傳は、1982年に京都・東山で料亭として本格的な歩みを始めました。その中で「故郷への恩返し」という理念から、地域にかつてあった自然環境を復元することを目指し、3万本の木を植樹しました。これにより、苗木から成長した木々が、現在では多様な食材を生み出す森が育っています。
2026年9月8日から13日まで開催される、「和久傳 桑の日」は、特に桑に焦点を当てた特別企画です。このイベントでは、桑を使用した様々なスイーツが提供され、特に訪問者には数量限定のスイーツが楽しめるのが魅力の一つです。
地域の文化と食をつなぐ「桑」
京丹後地区は古くから絹織物の生産が盛んで、桑はその産業に欠かせない存在でした。しかし、時代の流れとともに桑畑は減少。そんな中、和久傳は桑を地域の記憶をつなぐ植物として育てています。森のレストラン「MORI Wakuden」の名前も、イタリア語で「桑」を意味しており、その名の通り、桑の魅力を引き出し、現代に繋げています。
特に9月8日は「桑の日」として、育てた桑を通じて丹後の風土や歴史を知る日としています。この特別な日には、訪れる人々が桑の素晴らしさを体験できるイベントが盛りだくさんです。
イベントの詳細
「和久傳 桑の日」期間中、MORI Wakudenでは、桑を使ったスイーツの数量限定提供が行われます。訪問者には、桑の道明寺、桑の実ソフト、桑のテリーヌなど、特製スイーツを試すチャンスがあります。特に、各日先着98名限定での提供となるため、この機会を逃さずに訪れたいところです。
さらに、最終日である9月13日には「京丹後にありがとう 和久傳ノ森」が開催され、地域の方々に感謝の気持ちを込めて、入館料が無料となる特典があります。京丹後市民としての確認書を持参することで、この特別な体験を享受できるのです。
人と自然をつなぐ活動
和久傳の森を育てる取り組みは、ただの植樹に留まりません。地域住民や全国からの参加者と共に、様々なイベントを通して、森を育てながらその恵みを料理に活かしていく活動が展開されています。食材はすべて、森がもたらす恵みであり、和久傳の料理や菓子に大いに貢献しています。これは和久傳が持つ哲学の一部であり、自然、文化、そして人々とのつながりを未来へとつなげていく重要な営みです。
和久傳では、このような森の活動を通じて地域の美しさや自然の恵みを次世代へ引き継ぐことを大切にしており、9月のイベントはその象徴的なアプローチとなっています。
「和久傳 桑の日」を通じて、食の持つ深い文化を感じ、地域への理解を深める機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。自然の中で過ごし、桑の美味しさを体験することができる一日を心待ちにしましょう。