G.U.Group、DAOによる新型ステーブルコインの発行を発表

G.U.Group株式会社（東京都渋谷区、代表取締役：近藤秀和）は、最近、DAO（分散型自律組織）を通じて運営される新たなタイプのステーブルコイン「USDA」「JPYA」「EURA」を発行すると発表しました。このステーブルコインは、Ethereumを始めとする10以上のブロックチェーンで流通を開始する見通しです。

DAOによる運営と透明性の確保

今回のステーブルコインは、DAOによって運営されるため、従来の中央集権型のシステムとは異なり、コミュニティ主導の環境で管理されます。これにより、透明性や安全性が確保され、利用者の信頼が得られる仕組みとなっています。また、オンチェーンで管理される担保資産により、USDCやUSDTなどの安定したステーブルコインを基にしてmint（発行）やburn（消却）が可能です。

クロスチェーン機能の利点

さらに、USDA、JPYA、EURAの新しい機能としてクロスチェーン送金が実装されており、異なるブロックチェーン間で直接送金が可能です。これにより、ユーザーは利便性高く、迅速な取引を行うことができます。バックアセットはEthereumおよびJapan Open Chainで管理され、安心して利用できる環境が整備されています。

ステーブルコイン市場の背景

近年、ステーブルコイン市場は急成長を遂げ、2025年には発行量が45兆円を超えると予想されています。その中で、多くの既存のステーブルコインは発行体の不透明性や法的な裏付けが不足しており、特定国の政治的判断によるリスクが指摘されています。このような背景から、G.U.Groupは透明性と安全性を兼ね備えた新型のステーブルコインシステムの開発に乗り出しました。

ステーブルコインの特徴

1. 担保型ステーブルコイン

従来のアルゴリズム型ステーブルコインとは異なり、USDA、JPYA、EURAは法定通貨に連動する形で発行されるため、価格変動の影響を受けにくい特徴があります。この仕組みにより、ユーザーはより安定したステーブルコインを利用できるようになります。

2. 利用しやすい名称

世界でも有名なステーブルコインの名称に似せて「USDA」「JPYA」「EURA」とすることで、ユーザーが理解しやすくなっています。これは、利用者がステーブルコインを容易に覚える助けになります。

3. 安価かつ迅速な送金

EthereumおよびJapan Open Chainに対応することで、世界中どこへでも安価で迅速（通常5秒以内、手数料0.5円未満）な送金が可能となります。

将来の展望

今後、G.U.Groupは、ステーブルコインの流通を拡大し、法定通貨との直接交換ができるよう、商標の取得を進めるとともに、各国の法令に則り、法令準拠型のステーブルコインへの段階的な移行を計画しています。特に、日本市場においては円建てステーブルコインが普及し、Web3を活用する企業や個人にとって大変便利なツールとなることが期待されています。