地域の被災者を癒すセラピューティック・ケアの取り組み
能登半島での震災後、地域の被災者をサポートするため、認定NPO法人日本セラピューティック・ケア協会が重要な活動を展開しています。今年度、同協会は公益社団法人日本フィランソロピー協会の寄付推進プログラム「フィランソロピーバンク」の一環として、震災に遭った地域で心のケアに特化した支援活動を行っています。
セラピューティック・ケアとは
セラピューティック・ケアは、1996年に英国赤十字社によって開発されたタッチセラピーの一種です。この技法は「治療力のあるケア」を意味し、物理的な道具やオイルを一切使わないため、特別な設備がなくても実施可能です。主に肩や背中、首をやさしく撫でることで、皮膚に触れる手のぬくもりが安心感をもたらし、被災者のメンタルケアに役立ちます。
無料講習会と体験会の実施
そして、金沢市にて、無料講習会とセラピューティック・ケアの体験会が実施されます。以下はイベントの概要です。
講習会の詳細
- - 対象: 被災地でボランティア活動を希望している6名
- - 日時: 11月12日(水)10:30〜12:00(要申込)
- - 場所: 石川県NPO活動支援センターあいむ(住所:金沢市香林坊2-4-30ラモーダ7階)
- - 受講料: 無料。ただし、資格は取得できません。
セラピューティック・ケア体験会
- - 対象: どなたでも参加可能(事前申込不要)
- - 日時: 11月12日(水)13:00〜16:00
- - 場所: 同上
- - 参加費: 無料(お一人20分程度、混雑時はお待ちいただく場合があります)
被災地支援の経歴
当協会は2005年の福岡西方沖地震以降、東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震など、20年以上にわたり、30回以上の支援活動を行ってきました。避難所での生活を強いられる被災者は、再建や新しい環境への適応に伴い、肉体的・精神的ストレスを抱えやすくなります。セラピューティック・ケアは、優しい触れ合いを通じて、オキシトシンという「愛情ホルモン」の分泌を促し、身体の緊張や不安を和らげる効果があります。
活動の意義
日本セラピューティック・ケア協会は、単なるケア技術の提供に留まらず、高齢者施設や緩和ケア病棟でも積極的に社会貢献を行っています。また、子育て支援など多岐にわたる活動を通して、地域コミュニティに密着した支援を行っています。
連絡先
本協会に関する問い合わせは、以下の連絡先までご連絡ください。
- - 法人名: 認定NPO法人 日本セラピューティック・ケア協会
- - 担当者: 樋口
- - 住所: 福岡県太宰府市五条2-6-1-202
- - 電話番号: 092-928-1546(平日10:00〜16:00)
- - ウェブサイト: 日本セラピューティック・ケア協会
このように、地域ごとの心理的な支援を通して、絆を深め合う活動が進められています。ぜひ、これらのイベントに参加して、心のぬくもりを感じてみてはいかがでしょうか。