キャリア自律の重要性
2023-10-06 11:00:45

キャリア自律を促進するための企業の取り組みと課題についての調査結果

企業のキャリア自律に関する調査結果



近年、企業の人事部門では、社員のキャリア自律の重要性が高まってきています。2023年6月16日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2023」を受け、特に「キャリア自律」に向けた取り組みが注目されています。この背景のもと、株式会社ファインド・シーは人事向けポータルサイト「HRプロ」に登録している企業の人事担当者を対象に、キャリア自律に関する調査を実施しました。この調査の結果を基に、企業におけるキャリア自律の必要性や取り組み状況、懸念点を探っていきます。

調査結果の概要


本調査の結果から、全体的に85%の企業が「社員全員のキャリア自律が必要」と回答しました。特に従業員が1,001名以上の企業では、91%に達し、その中でも47%が「非常に必要」と感じています。これらの企業は、社員の成長促進や働きがい、生産性の向上などがキャリア自律の主要な目的であると考えているようです。これは、労働市場改革における一重要な要素として示されています。

懸念点と課題


しかし、キャリア自律の推進にはさまざまな懸念点や課題が存在します。調査によると、最も多くの企業(47%)が「希望と適正とのミスマッチ」が課題であり、続いて「キャリアの企業依存による難しさ」が44%、さらには「全ての部署に必要な人材を確保できない」とする意見が41%に上っています。これらの課題は、キャリア自律を実現するために克服しなければならない重要なポイントです。

取り組み状況


現在、社員全員に対するキャリア自律の取り組み方法として最も一般的なのが「1on1の実施」であり、56%の企業がこの手法を採用しています。また、自己申告や社内公募制度の実施も47%、キャリア面談の実施は35%という結果が出ました。しかし、実施している企業のうち、うまくいっていると評価されているのは、1on1、キャリア面談、自己申告制度のいずれも50%未満で、まだ多くの課題が残されていることが分かります。

今後の展望


調査結果から、今後取り組みたい施策には「リスキリング」が30%、キャリア研修が28%に達し、キャリア面談も25%で続きます。特に大企業ではリスキリングやキャリアコンサルタントの活用が注目されています。リスキリングは政府が積極的に推進する施策でもあり、今後の人材育成においてキーファクターとなることが期待されます。

まとめ


キャリア自律の必要性はますます高まり、企業の取り組みが求められています。しかし、懸念点や課題も多く、これらに対する具体的な施策が今後の焦点となるでしょう。調査結果を通じて、企業がどのようにキャリア自律を推進し、社員の成長を促していくのか、引き続き注目されるべきテーマです。さらなる詳細な調査報告書については、株式会社ファインド・シーの公式サイトを通じて確認できます。

会社情報

会社名
株式会社ファインド・シー
住所
東京都中央区新富2丁目5-10新富ビル4階
電話番号
03-6275-2710

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