新プロジェクト始動
2024-09-11 11:39:16

ENEOSとEco-Porkが共に進める新たな養豚業のカーボンオフセットプロジェクト

最近、ENEOSホールディングスと株式会社Eco-Porkが手を組み、養豚業界における温室効果ガス(GHG)の削減を目指す新たなプロジェクトを発表しました。これは、日本で初めてとなるプログラム型のJ-クレジット創出を目的とした取り組みであり、豚の飼料にアミノ酸バランスを改善する新しい手法を取り入れています。

このプロジェクトの背景には、畜産業が世界のGHG排出量の約14%を占めているという現実があります。日本では、農林水産省が「みどりの食料システム戦略」を策定し、持続可能な生産を実現するための施策が求められています。 このような事情から、ENEOSとEco-Porkは協力し、サステナブルな養豚業を実現するための新しいモデルを構築することにしました。

プロジェクト名は「豚へのアミノ酸バランス改善飼料の給餌プロジェクト」で、これはGHG削減に貢献することを目的としています。具体的には、従来の飼料から、アミノ酸のバランスを改善した新しい飼料に切り替えることで、豚がその栄養分を効率よく吸収できるようになります。こうすることで、豚の排泄物に含まれるアミノ酸(窒素化合物)の量を減らし、排泄物処理の際に発生する一酸化二窒素(N₂O)の排出も減少させることが可能です。N₂Oは温室効果が二酸化炭素の265倍もあるため、その削減は非常に重要です。

さらに、ENEOSはカーボンニュートラルの実現に向けて、これまでも森林吸収系のクレジット創出に取り組んできましたが、この度新たに畜産分野への進出を図ることで、より広範囲な環境問題の解決に寄与しようとしています。

一方、Eco-Porkは「次世代に食肉文化をつなぐこと」をビジョンに掲げ、養豚の生産性向上や関連する社会課題の解決にも取り組んでいます。このプロジェクトにおいては、全国の養豚生産者のGHG削減活動をモニタリングし、データ管理を行う役割を担い、養豚生産者が参加しやすいようサポートします。

プロジェクトは今後、全国の養豚生産者を対象に拡大していく計画です。ENEOSとEco-Porkは、双方の強みを活かして、2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを進めていく考えです。環境に優しく、持続可能な養豚業を実現することで、社会全体のサステナビリティに貢献できることを期待されています。

この新たな挑戦に対し、両社は今後も真摯に取り組み、養豚業界の環境負荷を低減するための仕組みを整えていく予定です。


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会社情報

会社名
株式会社Eco-Pork
住所
東京都千代田区神田錦町3-21-7
電話番号

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