新刊「タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価」が発行
近年、医学の分野において画期的な技術として注目を集めているタンパク質分解医薬。この新しい書籍『タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価』が、2025年6月11日に(株)シーエムシー・リサーチから発行されることが決まりました。この書籍は、内藤幹彦氏と井上貴雄氏の監修により、最新の研究成果が詰まった内容となっています。
書籍の概要
本書は、タンパク質分解医薬の基盤技術や評価方法を幅広く紹介することを目的としており、Targeted Protein Degradation(TPD)技術についての基礎知識から具体的な臨床開発の現状までが詳細に記されています。特に、タンパク質分解医薬は、従来の創薬手法では難しいと言われていた「アンドラッガブル(undruggable)」なターゲットに対しても効果的にアプローチできる可能性があります。この新しいアプローチは製薬界にとって、ターゲットを選定する新たな道を開くことが期待されています。
書籍の特徴
本書では、タンパク質分解医薬の開発に役立つさまざまな技術が紹介されています。以下はその一部です。
- - タンパク質分解医薬の基本的性質や臨床開発の進展
- - PROTACやMolecular Glueに基づく新しい医薬品の開発
- - タンパク質分解医薬の臨床における実用化に向けた様々な技術の応用
また、本書では大学や研究機関からの研究者が執筆しており、単なる技術的な解説だけでなく、各技術の実用化に向けた現状と展望についても触れています。このため、タンパク質分解医薬に興味を持つ研究者や、製薬企業、さらには投資家にとっても有益な情報が満載です。
本書の内容について
タンパク質分解医薬がなぜ今注目されているのか。その基礎知識を解説する第1章から始まり、各論ではMolecular Glueの応用、PROTACの開発動向、そしてタンパク質の分解機序に関連する様々な技術的内容が詳細に論じられています。
特にPROTACは、化合物が狙ったタンパク質を標的としてユビキチンリガーゼと結びつけることにより、そのタンパク質を分解するという新しい医薬品の方向性を示しています。さらに、これがどのように神経変性疾患やがん治療などに応用されるかについても議論されています。
発売情報
この書籍は、定価100,000円(税込110,000円)、書籍とCDセットは120,000円(税込132,000円)で販売されます。また、内容については公式ウェブサイトで詳細に案内されており、購入も可能となっております。
まとめ
新刊『タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価』は、先端医薬学に興味を持つすべての読者にとっては必見の一冊です。未来の医療に向けた新しい知識を深め、次世代の創薬技術を理解する助けとなることでしょう。興味のある方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。