Liaroの資金調達
2018-11-02 10:01:03
AIで変革するアパレル業界、Liaroが資金調達を実施
Liaroがアパレル業界に革新をもたらす
株式会社Liaroは、最近資金調達を実施し、アパレル業界におけるAIの導入を一層進める目標を掲げています。AI技術に基づく同社の取り組みは、過去1年以上にわたる研究開発から生まれた成果であり、特にアパレルビジネスの「ファッション×AI」というテーマに取り組んでいます。これにより、同社は1,000万枚以上の画像データと3,000万以上の教師データを活用して、高精度なアルゴリズムを開発しています。
アパレル業界の現状
日本のアパレル市場は約9兆円に達すると言われる大規模な産業ですが、その半分以上が売れ残る現状があります。こうした事態は、消費者に商品が届くまでの流通が長く、売上データが分散していることが主な要因です。また、従来のテクノロジーの活用が十分ではないため、課題が山積しています。そのため、AIを活用する動きが進んでいますが、リアルタイムでのデータ活用が不可欠です。
Liaroの提案する解決策
Liaroは、アパレル業界のAI化を一元的にサポートします。具体的には、商品の紹介テキストの自動生成システムや類似商品のリコメンドエンジン、商品自動タグ付けシステムなどを提供しています。また、データ基盤のシームレス化が重要であり、IT企業以外がこの課題に取り組むのは非常に難しいとされています。そこで、Liaroはアルゴリズムの実装にとどまらず、データ基盤の整備にも注力しています。
最近の資金調達
今回の資金調達には、AI特化型インキュベーターであるDEEPCOREが運営するファンド、そして東京大学 松尾豊研究室が関与するDeep30が参加しました。これにより、企業はさらなるエンジニアリングと研究開発へ資金を振り向け、成長を図る計画です。
Liaro CEOの見解
LiaroのCEO、花田賢人は、「アパレル業界の構造的な課題に対し、テクノロジーの力を活かし解決策を提供することが重要だ」と語っています。また、DEEPCOREやDeep30と共に、業界全体のAI化を進めるとの意向を示しています。
パートナー企業の評価
DEEPCOREの仁木社長は、Liaroのエンジニアリングの力量とリーダーシップを高く評価し、AIソリューションがアパレル業界に大きな変革をもたらすと期待しています。また、Deep30の田添さんも、Liaroの技術力とアパレル業界への理解をもとに、その可能性を評価しています。
今後の展望
今回の資金調達を通じて、Liaroはさらなる成長を見込んでいます。同社は、ファッション業界におけるAI導入のセグメントを深め、データ基盤システムの開発を進めることで、業界内での競争優位性を確立していく狙いです。これにより、アパレル業界が抱える在庫問題などの課題に対して、実効性のある解決策を提供することが期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社Liaro
- 住所
- 東京都文京区本郷2−40−14山崎ビル402
- 電話番号
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