2024年TOEICテスト結果が示す受験者の特徴
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2024年度のTOEIC® Testの結果をまとめたレポートを発表しました。このレポートでは、TOEIC Listening & Reading Test(L&R)とTOEIC Speaking & Writing Tests(S&W)の双方に関する平均スコアや受験者の特徴が詳しく紹介されています。
TOEIC Listening & Reading Testの結果
2024年度のTOEIC Listening & Reading Testでは、受験者の多くが21歳から25歳の年齢層に集中し、その割合はなんと44%に達しました。専攻別では、「工学」が最も多く、24%がこの分野からの受験者です。「教養学」や「経営学」もそれぞれ19%と17%を占めており、特に工学系の受験者の割合が高いことが伺えます。
職種別では、科学や技術に従事する職種が24%を占め、次が事務職(16%)やマーケティング・販売職(14%)となっています。これらのデータからは、TOEICを通じてスキルアップを図る受験者が多いことが見えてきます。
英語学習の目的については、27%が「就職活動のため」と答え、続いて「英語学習のため」および「卒業に必要なため」がともに26%という結果になりました。このことから、TOEICは多くの若者にとってキャリア形成や学業達成の重要な手段とされていることがわかります。
TOEIC Speaking & Writing Testsの結果
次に、TOEIC Speaking & Writing Testsの結果に目を移します。このテストの受験者の中で最も多いのはフルタイムで働いている人々で、41%を占めています。全日制学生も35%に達しており、学生からの需要が高いことが明らかです。
業種別では、製造業の受験者が37%を占め、サービス業が22%と続きます。専攻別では、工学が38%と最も多く、続いて教養学(20%)や経営学(13%)となっており、特に工学系列の受験者が多い傾向が見て取れます。
また、受験者が最も重視する英語スキルとしては「4技能すべて」という回答が37%を占め、多くの受験者がコミュニケーション能力の全体的な向上を目指していることが窺えます。
今後の展望
2024年度のTOEIC~特に日本国内における受験者数は約194万人で、過去以来の累計で5,000万人以上が受験していることが報告されています。このような結果は、TOEICの試験が依然として多くの人々に評価されていることを示しています。また、オンライン試験の導入も進められており、ますます利用しやすくなっています。
TOEICは、日常生活やビジネスにおける英語力を測る重要な指標として広く認識されており、企業での人材採用や昇進の基準としても重視されています。今後も、国際的なビジネスシーンにおける英語力の重要性は高まる一方です。有効なコミュニケーションを確立するために、多くの受験者がTOEICに挑戦し続けることでしょう。
詳しいデータは以下のリンクを参照してください。